いまもっとも世界で注目されているデジタルビデオカメラ「RED ONE(レッド・ワン)」。米国レッド・デジタルシネマ・カンパニーが開発した、フルHDを遥かに凌駕する4Kの解像度で撮影が可能な業務用ビデオカメラだ。ボディー本体は約4kgと小柄ながら、映画撮影用カメラレンズ35mm PLレンズを標準で装着可能。カメラ本体以外のファインダーやモニター、グリップなどは、撮影環境に合わせて自由にセットアップ可能というユニークな特徴を持っている。組み合わせ次第で、担いで使うENGタイプでも、三脚に固定するシネマビデオタイプでも自由自在に使用可能。環境の悪い撮影現場にも持ち込めるカメラで、ネイチャー系の番組でもよく使われているとのこと。11月17日~19日まで、千葉の幕張メッセで行なわれたイベント「InterBEE(国際放送機器展)」では、「Red One」の日本総代理店・西華産業株式会社がブースを構えていた。イメージカラーの真っ赤な壁面に大きくRED ONEのロゴを掲げ、とても目立つブースになっていた。

西華産業(SSC)のブースは宙に浮かぶ白いバルーンと赤い壁が目印。「RED ONE」をひとめ見ようと多くの来場者が訪れた

世界初公開されたインタフェースユニット「Red Breakout Box」

RED ONEで撮影された映像はデータは、大きくとても重い。そのデータを一般的なPCでリアルタイム再生可能にする周辺機器が、アクセラレーターボード「Red Rocket」だ。これを一般的なPCのPCIスロットに装着すると、「Red R3 Raw(R3D)」ファイルを4Kで再生可能になる。現在Red Rocketが対応しているインタフェースはDVI端子とHS-SDIのみ。

今回出品された「Red Breakeout Box」は、「Red Rocket」とモニターを中継するための機器。「Red Rocket」から4本のDVIケーブルを使って出力された4Kの映像を、HDMIとBNCに変換するインタフェースユニットだ。これを導入すると、Red Oneで撮影された「R3D」の映像を一般的な4Kモニターにリアルタイム出力可能になる。

世界初出品された「Red Brakeout Box」。全面パネルにはHDMIとBNC端子が並ぶ。背面は入力用のDVI端子が4つ

5本セットの「RED ONE」用PLマウントレンズ

5本セットで販売される「Red Prime Lens」が展示されていた。レンズの内容は、25mmと35mm、50mm、85mm、100mm。すべて単焦点レンズだ。

RED ONE用の単焦点レンズ。会場ではレンズを自由に差し替えて確認することができた

「RED ONE」で3D映像を撮影可能にする巨大なキット

今年のInterBEEはあちこちのブースで3D映像の実験を行なっていた。西華産業のブースも例に漏れず、RED ONEを使った3D撮影キットを展示。これはElement Technica社が開発した「Beamsplitter & Parallel Stereoscopic Rigs」。2台のRED ONEをL字型に装着し、3D映像を撮影する仕組みだ。ブースではこの機材を使って撮影した映像を、リアルタイムで観ることができた。

頑丈なフレームにがっちりと固定された2台の「RED ONE」。お互いのカメラが直角になるように配置する

前から見るとこんな感じ。2台の中心点が若干ずれているので、撮影した映像を合成すると3D映像を作れる

周辺機器メーカーも「RED ONE」を展示

バッテリーや撮影用ライトなど、数多くの周辺機器を販売している「アイ・ディー・エクス(IDX)」のブースにも「RED ONE」が展示されていた。IDXの「RED ONE」は、IDXの大容量バッテリー「Endura Elite」が2つ取り付けられていた。商品自体はそれほど珍しいものではないが、機材が「RED ONE」なので立ち止まって見学する来場者も多かった。

バッテリーで有名な「IDX」のブースでも「RED ONE」がお出迎え

巨大な充電池が装着されていた。このバッテリーだけで重量約3kgとなる

「RED」の新型はパネル出品

レッド・デジタルシネマが開発中の新型カメラ「Epic」は、壁面に貼られたパネルによる出展。「RED ONE」と同様、取り付けるモジュールによってさまざまなスタイルに変化するカメラのようだ。

パネルの写真の一番上のカメラには、キヤノンのEFレンズが装着されている。ニコンレンズ用のマウントも発売予定とのこと