ペンタックス「K-x」は、エントリー向けのデジタル一眼レフ機だ。昨年発売した「K-m」から、単3電池対応の小型ボディとシンプルな操作性を継承しつつ、ライブビューや動画モードなどを新搭載した。3色＋100色のカラーバリエーションも話題だ。その画質と機能、使い勝手をレビューしよう。レンズキットの市場価格は7万円前後。現在の市場価格はマイコミジャーナル価格情報をご覧いただきたい。

K-xレンズキット

多彩なカラーを選べる小型軽量ボディ

K-xのボディは、従来機K-mの基本デザインをほぼ踏襲する。幅と高さ、奥行きはまったく同じで、APS-Cサイズの一眼レフ機としては最小クラスを維持しながら、重量は10g軽くなった。外装は樹脂素材だが、特にチープな印象は受けない。曲面を多用しつつ、ところどころにエッジをきかせたシャープな形状である。

外装はエンジニアリングプラスチック製。グリップ部はラバー素材

ダイヤルやボタン類の数は少なめで、ビギナーでも取っ付きやすい

カラーバリエーションは、ブラック/ホワイト/レッドの3色が用意され、さらに同社のサイトや販売店を経由して100種類のカラーパターンモデルも注文できる。今回試用したのは、レギュラーカラーのホワイトのモデルだ。ボディおよび付属する標準ズームの表面は白く塗装され、グリップやアイカップ、各種のボタンやダイヤル、ズームリングなどは黒でまとめた、パンダ風の白黒ツートーンである。

電源は単3形(リチウム、ニッケル水素、アルカリ)電池4本に対応

キットレンズ「DA L18-55mm F3.5-5.6AL」装着時のバランスは良好

従来機K-mでも限定カラーとしてホワイトモデルが発売されたが、一眼レフ機では珍しい色であり、人目を引き付けるインパクトがある。ダブルズームキットに付属する望遠ズームなど黒いレンズを付けても、カラーリングに違和感はない。100種類のオーダーカラーや、派手に塗装された「コレジャナイロボモデル」に手を出すのは少々勇気がいるが、ホワイトモデルなら長く使っても飽きがこないかもしれない。…つづきを読む