5pb.より10月15日に発売されたXbox 360向け想定科学アドベンチャー『STEINS;GATE (シュタインズ・ゲート)』。その発売記念イベントが10月17日に東京・秋葉原にて開催された。

イベントではまず、司会を務めるニトロプラスの最凶広報ことジョイまっくす氏が登場。ジョイまっくす氏の呼び込みで、いとうかなこがステージに姿を現し、『STEINS;GATE』のオープニングテーマ「スカイクラッドの観測者」を披露する。会場に詰め掛けたファンに「エンディングも歌っていますので、早くプレイしてくださいね(笑)」と語りかけると、続けざまに、4thアルバム「<<<STARGATE>>>」に収録されている『STEINS;GATE』の挿入歌「technovision」を歌い上げる。

「スカイクラッドの観測者」を披露するいとうかなこ

イベントの司会はニトロプラスのジョイまっくす氏が担当

いとうの歌に続いては、キャスト陣の登場。あらかじめ告知されていた牧瀬紅莉栖役の今井麻美、桐生萌郁役の後藤沙緒里とともに、シークレットゲストとして椎名まゆり役の花澤香菜がステージに。思いもよらぬ花澤の登場に観客からは大きな歓声が上がる。まず自己紹介ということになったが、作中での椎名まゆりの決めゼリフ(?)である「トゥットゥル~」をジョイまっくす氏が先に言ってしまい、花澤が拗ねるという波乱含みの幕開けとなった。

ステージに今井麻美(右)、後藤沙緒里(中央)、花澤香菜(左)が登場

司会のジョイまっくす氏と『STEINS;GATE』トークを繰り広げる

キャスト陣3人がステージに登場したところで、『STEINS;GATE』についての感想や収録時のエピソードなどをテーマにトークが展開される。紅莉栖の頭がいいところが自分との一番の違いという今井は、「ゲームの序盤に大学で講義をするシーンがあるのですが、収録中はとにかく読み飛ばされたくない一心でした(笑)」。セリフの中には、その後のヒントが散りばめられているため、自分の演技のせいで読み飛ばされたらどうしようという恐怖で一杯だったと打ち明ける。一方、"まゆしぃ(椎名まゆり)"は作中における「癒しの部分」だと思っていたという花澤だが、今井に「おいしいところを全部持っていく」キャラだといわれてちょっと苦笑い。

萌郁は自分と全然似ていないと話す後藤は、メールだと今どきのかわいらしい女の子だが、人見知りのために人とは全然話さない萌郁について、「そのギャップも萌え(笑)」と語る。ただ、ゲーム中ではどんどん病的になっていくため、「お芝居しているときはとても辛かったです」とのこと。どのあたりに後藤が辛さを感じたのか? そこは実際にプレイをして感じてみてほしい。

今井麻美

後藤沙緒里

花澤香菜

ジョイまっくす氏の破天荒な仕切りで何度も脱線を繰り返しながら、笑いの絶えないトークで盛り上がった後は、現在配信中のWEBラジオ「STEINS;GATEラジオ 未来ガジェット電波局」の1コーナーである「ウソ? ホント? 未来ガジェット実験室」を実演。『STEINS;GATE』の数量限定版に同梱されるウソ発見器「未来ガジェット3号機『もしかしてオラオラですかーッ!?』」を使って、ゲストにいろいろな質問を行う本コーナーでは、第6回の配信に続いて後藤沙緒里がウソ発見器に挑戦した。ラジオの本番では、手が冷たすぎるため(?)まったく機械が反応しなかったという後藤にとって、今回はまさにリベンジの舞台だが……。以下、すべて後藤は「いいえ」で答えている。

花澤「私の名前は後藤沙緒里である」
後藤「いいえ」
未来ガジェット3号機「……」
後藤「……いいえ」
未来ガジェット3号機「……」
後藤いいえ!
未来ガジェット3号機「……」

花澤「『STEINS;GATE』は面白いと思う」
後藤「いいえ」
未来ガジェット3号機「……」
後藤いいえ!
未来ガジェット3号機「ピッ、ピッ」(一同拍手。後藤は安堵)

花澤「『STEINS;GATE』はかなり人気が出ると思う」
後藤「いいえ」
未来ガジェット3号機「……」
後藤「いいえ」
未来ガジェット3号機「……」
今井もう一声!
後藤いいえ!
未来ガジェット3号機「……」
今井頑張って!
未来ガジェット3号機「ピッ、ピッ」
今井「やった! でもこれ摩擦で反応してるよね(笑)」

花澤「これってイベント向きに企画じゃないですね(笑)」

……リベンジはならず。

後藤が「未来ガジェット3号機」に挑戦したが……

その後、サイン入りポスターや色紙をかけての大じゃんけん大会が行われるなど、最後までステージと来場者が一体となって盛り上がった本イベント。ここではイベント終了後に語られた出演者からのメッセージを紹介しておこう。

イベントの最後はプレゼントをかけた大じゃんけん大会

出演者が語る『STEINS;GATE』発売記念イベント

――本日のイベントの感想をお願いします

今井麻美「待ちに待った『STEINS;GATE』の発売日を迎え、そして今回、多くの方にイベントまで足を運んでいただきましてうれしく思っています。イベントも、はじめのうちはルンルン気分だったのですが、ラジオのパートが始まったあたりから、妙に家にいる気分になってきまして(笑)。家で友だちと話しているようなアットホームな感じは、秋葉原にオカリンが作ったチームのような気がして、来てくださった方はみんな"ラボメン"になったのかな、なんて思いながらイベントを最後まで楽しみました」

花澤香菜「とってもアットホームな雰囲気で、イベントができてとても楽しかったです。あと今井さんのムチャ振りがすごかったです……」
今井「私のこと嫌い? ねえ、香菜ちゃん?」
花澤「……好きだよ!」
今井「本当! 良かった(笑)」

今井のムチャ振りに頭を抱える花澤

後藤沙緒里「発売イベントということで、皆さんとどんなことができるのだろうと最初は謎だったのですが、本当にアットホームな感じで楽しい時間を皆さんと共有できて良かったなと思いました。ほかの出演者の方のあまり知らなかった部分を垣間見られたのもすごく良かったです。あとはジョイさんですね……。初めてお会いしたのですが、あの頭はどうなっているのかなって、とても興味をそそられました(笑)。楽しかったです」

いとうかなこ「すごく盛り上がって楽しかったです。私は今日『スカイクラッドの観測者』を皆さんの前で初めて歌ったんですが、バリバリ緊張しました(笑)」

――ついに発売を迎えた『STEINS;GATE』ですが、実際に演じてみて感じたところや、最初のころと印象が変わったところがあれば教えてください

花澤「けっこう難しい単語がたくさん出てきて、今井さんはたくさん喋っているのですが、"まゆしぃ"はそういうことをあまり言わないので、まゆしぃで良かったとちょっと思いました(笑)。演じている最中に、『これはなんていい話なんだろう』って思い、本当に心が入り、泣きながら演じていました。なので、セリフを飛ばさずに、じっくりとプレイしてほしいですね」

今井「演じているときは、一本の小説を読んでいる感覚でいたのですが、はたしてこれがゲームになったときにどのようになるのか、あまりピンと来ていなかったんですよ。でも、実際にプレイさせていただいたところ、私たちが演じたところではない部分で、どんどん運命が変わっていくところにゲーム性が盛り込まれていました。物語の良さとゲーム的な緊張感がとてもマッチした面白い作品になっていて、私もTrue Endが見られるように頑張りたいと思うのですが、先ほどジョイさんが『すごく難しい』とおっしゃっていたので、ちゃんとたどり着けるかどうか、ちょっとハラハラしています(笑)」

後藤「萌郁の役割やストーリーの流れをキチンと理解するために、収録前にシナリオを読み込んだのですが、すごく感情的になるシーンだけはあえて台本を読まず、現場で溢れ出てきたものに賭けるという気持ちで本番に臨みました。ここまで、頭といいますか精神を使った収録というのは初めてだったので、そういう意味でもこの作品はすごく心に残っています。ただ、役柄上、学生たちの和気藹々とした雰囲気の中に入っていけなかったのがちょっと寂しかったところですね」

いとう「当初は『続カオスヘッド』だよと聞いていまして、PC版、アニメ版、Xbox 360版に続いて主題歌を歌わせていただけるということで、"バンザーイ"という感じでした。ただ、『スカイクラッドの観測者』が超ハイパーな歌だったので、はたしてその世界感に合うのだろうか思っていたのですが、ゲームのオープニング映像を観せてもらったときに、『あ、なるほど、ピッタリだ』と思いました」

――最後にファンの方へのメッセージをお願いします

いとう「『スカイクラッドの観測者』は10月28日に発売されますので、よろしくお願いします。また、11月29日には、新宿のロフトでワンマンライブをやります。現在チケットの予約が受付中になっておりますので、ぜひぜひよろしくお願いします」

後藤「ラジオにゲストに呼んでいただいたりして、制作スタッフの方や出演者の方々の本気度がすごく伺えました。いろいろな方に楽しんでいただける作品になっておりますので、たくさんの方に広めていただいて、楽しさを共有していただけたらいいなと思っております。よろしくお願いします」

花澤「ラジオをやったり、イベントをやったりと、発売されてからも関わらせていただいているのですが、これからもっともっと広がりを見せてくれたらうれしいですね。ぜひぜひ応援をよろしくお願いします」

今井「『STEINS;GATE』という作品に関わらせていただけるというお話を聞いて以来、私もずっと発売を楽しみにしていた一人だったので、いろいろな方からプレイをした感想を早く聞きたいと思っています。本当に物語は面白いし、胸をグッと締めつけられるようなシーンもたくさんあります。そういった発売前には言えなかったことが、ようやく発売となり、いろいろな方と語り合えるようになったことをすごくうれしく思っております。今後もいろいろな展開がありそうですが、願望を口にすると叶うかどうかわからなくなるので、言っていいのかどうか……」
花澤「言い続ければ叶うと思うよ」
今井「本当? じゃあ、みんなで大きな声でアニメ化って言っとく?(笑) こればかりは、本当にいろいろな方の力が加わって叶うことだと思いますので、皆さんもお友だちにゲームを勧めていただいて、いっぱいラボメンを増やしていただきたいと思います。これからもよろしくお願いします」


ゲームタイトル STEINS;GATE (シュタインズ・ゲート)
対応機種 Xbox 360
ジャンル 想定科学アドベンチャー
発売日 2009年10月15日 (発売中)
価格 7,140円 (通常版)
9,240円 (数量限定版)
数量限定版特典 未来ガジェット3号機「もしかしてオラオラですかーッ!?」(ウソ発見器)、設定資料集「VISUAL COLLECTION」
CEROレーティング C (15才以上対象)
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