マイクロソフトは、22日に一般発売するWindows 7におけるアクセシビリティへの取り組みを説明するとともに、パートナー企業から発売されるWindows 7対応のアクセシビリティ対応製品の状況などについて説明した。

Windows 7で提供するアクセシビリティ関連機能

マイクロソフトでは、障碍者や高齢者、幼児などが、より簡単、手軽にPCを活用できるように、アクセシビリティ機能を拡張しているほか、支援技術(アクセシビリティテクノジー、AT)を活用するパートナーに対して技術提供を行っている。

マイクロソフト最高技術責任者の加治佐俊一氏は、「情報、サービス、製品を使いやすくするという点から、マイクロソフトはアクセシビリティに取り組んでいる。これにより、コンピュータを使いやすく、便利に、快適に利用することを狙う」とし、「Windows 7ではアクセシビリティりの観点からも多くの声を聞き、これを製品に反映している」と語った。

マイクロソフト最高技術責任者の加治佐俊一氏

Windows 7では、従来、操作メニューが点在していたものを、「コンピュータの簡単操作センター」に集約。「画面を見やすくしたい」、「キーボードを使いやすくしたい」などの目的別に選択できようにした。コントロールパネルから「コンピュータの簡単操作の設定」を選ぶと、「コンピュータの簡単操作センター」を表示できるほか、[Windows]キーと[U]キーでも立ち上がるショートカットも用意した。「ユニバーサルやユーザビリティのUと覚えてもらえればいい」(加治佐氏)という。

コントロールパネルからコンピュータの簡単操作の設定をクリックする

そうすると「コンピュータの簡単操作センター」が開く

さらに、Windows 7のどの画面からも、[Windows]キーと[+]キーを同時に押せば、拡大鏡を起動させることができ、表示方法も全画面表示、レンズ、固定といった選択が可能にしている。同機能は、[Windows]キーと[ESC]キーで標準サイズに戻る。「拡大鏡はメニューを辿って操作するのが面倒という声が多く寄せられており、これを改善したもの。どの画面においても、ショートカットで呼び出せるようにした」という。

クイックアクセスのほか、「画面を見やすくしたい」などの目的別に選べる

[Windows]キーと[+]キーを同時に押せば、拡大鏡を起動させることができる

さらに、タッチキーにも対応したスクリーンキーボードを搭載。アプリケーションにあわせてキーボードのサイズ変更が自由に行えるようにした。

Windows 7で提供されるタッチキーにも対応したスクリーンキーボード。画面一杯に表示して、タッチで操作することもできる

アプリケーションにあわせて、キーボードのサイズを変更できる

すでに起動している最小化しているアプリケーションを操作するために、[Windows]キーと数字キーを押して画面を大きく標準したり、ウィンドウを移動させるためには、[Windows]キーと矢印キーで操作するというような各種ショートカット機能を用意することで、マウスやキーボード操作が難しいユーザーにも、少ない操作で利用できるようにしている。