キヤノン「EOS 7D」は、ハイアマチュア層をターゲットにした高機能なデジタル一眼レフだ。APS-Cサイズの撮像素子を持つ同社製品の中では最上位の位置づけで、クラス最高画素数となる有効1,800万画素のCMOSセンサーを搭載する。その画質と機能、使い勝手をレビューしよう。ボディ単体の推定市場価格は19万円前後。現在の市場価格はマイコミジャーナル価格情報をご覧いただきたい。

EOS 7D・EF-S15-85 IS Uレンズキット

丸みを帯びたマグネシウム合金外装

キヤノン・EOS 7Dは、昨年発売した中級機「EOS 50D」のひとつ上に位置するモデル。ハイアマチュア向けの本格機としては「EOS 5D Mark II」と双璧といえる存在だ。フルサイズセンサーを採用し、画素数や高感度特性を優先したのがEOS 5D Mark IIで、APS-Cサイズセンサーを採用し、連写などのレスポンスを重視したのがEOS 7Dと考えていい。

ボディは、表面に梨地塗装を施したマグネシウム合金外装となる。重量やサイズ、手触り、ホールド感はEOS 5D Mark IIに似ているが、見た目の印象を左右するペンタプリズム部の形状は大きく異なる。エッジをきかせたシャープな雰囲気のEOS 5D Mark IIに対して、曲線を多用したEOS 7Dはややずんぐりとしていて、鋭さよりも愛らしさや親しみやすさが漂う。

左がEOS 7Dで、右がEOS 5D Mark II

EOS 5D Mark IIにはないストロボをEOS 7Dは内蔵する

ところがこの印象は、実際に撮影すると逆転する。従来機EOS 5D Mark IIは、連写を含めたシャッター関連のレスポンスは実売20万円を超える本格機としてはやや遅い。ふだん使用している筆者としても、もの足りなく感じる部分だ。いっぽうEOS 7Dのレスポンスは快適そのもの。連写速度が秒間8コマと速いだけでなく、単写の場合でも、シャッターを押した際の反応や、押した後の動作が非常にきびきびしている。

マクロレンズ「EF100mm F2.8Lマクロ IS USM」を装着

記録メディアはCFカード。CIPA準拠のバッテリー寿命は約800枚

この高速スピードは、処理エンジンに2つの「DIGIC 4」を搭載したことと、内部のミラー駆動とシャッターチャージをそれぞれ専用モーターで動かす2モーターシステムを新採用したことが大きい。同社が「重視した」というシャッター音については、切れ味や高級感がそれほどあるとは思えないが、レリーズ時の振動の少なさと反応の素早さには感心した。秒間8コマの連写は、RAWでも15枚を連続記録でき、たいていの撮影シーンではストレスを覚えることはない。……つづきを読む