【レポート】
現在、インターネット利用者数はこれ以上の増加を見込めず、利用を示す指標とされてきたPV(ページビュー)も横ばい状態である一方、総利用時間は堅調に伸びを示している。
これは、現代までの歴史におけるコンテンツのリッチ化と同じような現象だと考えられ、井上氏はインターネットにおいても動画コンテンツの利用時間が最も長くなる可能性があると指摘。
これらを背景に、テレビとインターネットの関わりを示すデータとして、いわゆる「ながら視聴」についての詳細な調査結果が挙げられた。テレビを見ながらインターネット(PC/携帯)をしているユーザーは全体で約割に達し、とくに10代・20代女性では8割以上。さらにCMで見た商品については約6割の人が検索したことが「ある」と回答。うち約半数がそれを「購入した」という結果になっている。
このようにテレビ・携帯・PCの"ダブルスクリーン"または"トリプルスクリーン"でメディアを利用する状況が明らかになる中、それぞれの広告価値をどう高めるかが継続的な課題となる。井上氏は「最初からダブル・トリプルを前提に考え、(他のメディア・メーカーと)一緒に考えていく時代になっていると強く感じる」と述べた。
また、テレビとインターネットを連携させたコンセプトデモでは、番組の前評判や予告動画を見ることもできる視聴予約機能や、番組で紹介された内容を"メモ"しておける機能、また、これをCMに応用した機能などが紹介された。
今回、昨年米Yahoo!が発表したテレビ向けの「Yahoo! Widget」を、新しく日本でも提供することが発表された。まだ開発途中だが、井上氏は対応製品の普及により「新しい利用法が生まれる」とその可能性に期待を見せた。
ブロードバンド、携帯電話、カーナビなどは、日本において他国よりも普及が進んでいるといわれている。井上氏は「PCだけではないネットの利用やテクノロジー開発において、日本が世界をリードしていきたい」という希望を示し、その実現のために「各業界団体、メーカー・コンテンツプロバイダなどの企業と一緒に展開していきたい。ぜひ協力をお願いしたい」と述べて講演を締めくくった。
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