【レポート】
9月はSuperSpeed USB (USB 3.0)の製品登場に向けた土台が固められた月だった。8月24日のUSB 3.0 PDK (Peripheral Development Kit)リリースに続いて、9月1日にUSB-IFがUSB 3.0 Certification and Complianceプログラムを開始した。これはHi-Speed USB (USB 2.0)との互換性およびUSB 3.0デバイス/ホストとの相互運用性を実現するための取り組みである。そして9月21日に、NEC Electronicsのホストコントローラ「μPD720200」のCertified USB 3.0認証取得が発表された。これにより年内のUSB 3.0対応製品登場が現実味を帯びてきた。そのような中、Intel Developer ForumにおいてUSB-IFプレジデントのJeff Ravencraft氏が、NECのホストコントローラを搭載した機器による2つのデモを披露した。
最初は、USB 3.0ホストコントローラをオンボードで搭載するマザーボードの初めての実演だった。ASUSTeK Computerの「P6X58 PREMIUM」(X58チップセット)に、LucidPort Technologyの外付けSSDを接続し、HD Speedを使った転送速度のベンチマークを計測した。結果は平均245.8MB/sだった。USB 2.0では30MB/s程度である。
2つめのデモは、USB 3.0に対応する富士通のノートPCに、USB 3.0対応のバッファローの外付けHDDを接続し、2GBのファイルをデスクトップに転送して見せた。かかった時間は約30秒。USB 2.0の4分の1程度だという。USB 3.0の転送速度がUSB 2.0の10倍程度であるのを考えると、デモの結果ではUSB 3.0の性能が十分に引き出されていない。これは今日のマスストレージ・ドライバが使用されていたのに加えて、バッファローの外付けドライブがHDDであるのが影響している。HDDの転送速度がボトルネックになっているのだ。
2つのデモに続いて、MicrosoftのシニアプログラムマネージャーのLars Giusti氏がWindows Logo KitにおけるUSB 3.0対応について説明した。今回のRavencraft氏のセッションは、USB 3.0がPC産業において幅広くサポートされているのを伝えるのが狙いだ。認証およびコンプライアンス・プログラムのスケジュールから、USB 3.0製品の登場の遅れを懸念する声も聞こえていたが、早くも対応製品が形になっている。セッションの最後にRavencraft氏は「今回のデモは、ダムのひび割れから漏れだした水であり、2010年には洪水のようになってあふれ出てくるだろう」と述べた。
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