【ハウツー】

ゼロからはじめるAcronis True Image Home 2009 - 欠かせないバックアップアップを簡単に、着実に、多角的に

10 「バックアップの予備コピー」と「試用モード」

    阿久津良和  [2009/10/01]

    数多の機能で安全性を向上

    Acronis True Image Home 2009には、コンピュータ全体の安全性を高めるための新機能が備わっている。その1つが「バックアップの予備コピー」だ。単純にファイルバックアップの予備データを作成し、ネットワーク上の共有フォルダや外付けUSB-HDDなどに保存するというもの。ZIP形式のサポートと同じように、使用できるのはバックアップターゲットを自由に選択する「データ」に限られるが、MBRなどを除けばバックアップできないファイルはないので、日々の作業データやユーザーデータを確実にバックアップしたいときに有用な機能となるだろう(図63~67)。

    図63 ナビゲーションウィンドウから<タスクとログ>を選択し、ツールバーにある<バックアップタスクの作成。ボタンをクリック

    図64 バックアップターゲットの選択をうながされたら<データ>をクリックする

    図65 「バックアップオプション」では、ツリーから<バックアップの予備コピー>を選択することで、バックアップの予備コピーに関する設定が可能。<場所>をクリックして共有フォルダなどを選択し、保存方式をTIB形式やZIP形式など選択してからバックアップタスクを実行する

    図66 予備コピーの作成は最初のバックアップタスクを終えると、続けて実行される

    図67 こちらがバックアップ結果。通常のバックアップデータ(TIB形式)と予備バックアップ(ZIP形式)が異なるフォルダに作成されている

    もう1つは「試用モード」。前バージョンから搭載されていた機能だが、有益な機能なため、ここで紹介したい。同機能はシステムに危険な影響を与える可能性があるソフトウェアの試用や、Webサイトへのアクセスを実験的に行なう際に使用し、作業を終えたらシステムに加わった変更を破棄するというもの。もちろん検証結果に問題がなければ、そのまま変更内容を適用することができるため、仮想PC環境を用いた検証よりも手軽に試せるはずだ(図68~71)。

    図68 ナビゲーションウィンドウで<使用モード>をクリックし、「モードの変更」にある<開始>ボタンをクリックするとメッセージが表示されるので<OK>ボタンをクリックする

    図69 これで試用モードが有効になるので、危険性をはらむソフトウェアのインストールや危険なWebサイトへのアクセスを検証すればよい

    図70 試用モードを終えるときは、「モードの変更」にある<停止>ボタンをクリックする。システムに加わった変更操作をうながされるので、<変更を適用する><変更を破棄する>のいずれかをクリック

    図71 <変更を破棄する>をクリックするとコンピュータの再起動をうながされる。<今すぐ再起動>ボタンをクリックしてコンピュータの再起動を実行しよう

    最後は安全性ではなく利便性を向上させる「統合」を紹介する。同機能はバックアップデータの使用容量を軽減するため、完全バックアップデータと増分もしくは差分バックアップデータを連結して、新しい完全バックアップファイルを作成するというもの。同機能はAcronisワンクリックプロテクションで作成したバックアップタスクで無効になっているため、既存のタスクを開いて設定を変更しなければならない。

    設定項目としてバックアップ回数やバックアップファイルの保存期間、バックアップファイルのサイズといった条件付けを設けられるため、お使いのスタイルに応じて変更するといいだろう。ただし、バックアップ回数をあまり短くすると、古いバックアップデータを参照しにくくなるため、タスクの実行スケジュールタイミングと相談しながら設定するとよい。

    統合操作は通常のバックアップよりも時間がかかるが、増分もしくは差分バックアップファイルが多ければ多いほど、ディスク容量の節約につながるだろう(図72~73)。

    図72 バックアップウィザードで<自動統合>を選択すると、統合条件を選択できる。お使いの環境にあわせた項目をクリックし、数値の設定を行なおう

    図73 統合機能を有効にすると、次回バックアップ時にバックアップファイルの統合処理が自動的に行なわれる

    以上でAcronis True Image Home 2009の解説を終える。繰り返しになるが、コンピュータを安全に活用する上でバックアップはもっとも欠かせない作業だ。確かにWindows OSにも標準でバックアップ機能が備わっているが、エディションによる制限があるため、必ずしも万人が活用できるものではない。その点Acronis True Image Home 2009ならユーザーフレンドリーなインターフェースで、バックアップというロジックに詳しくない方でも簡単にバックアップおよび復元が可能になる。是非この機会にご自身のバックアップ環境を見直し、Acronis True Image Home 2009の導入を検討して欲しい。

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