日本国内で20年以上の実績

「Windowsベースのバックアップ専用ソフトウェアとしては、おそらく日本でナンバーワン」と日本CA マーケティング本部 プロダクトマーケティング ディレクター末吉聡子氏が語るのは、同社の主力製品の一つであり、国内市場で長い歴史と実績を持つCA ARCserve Backupだ。

比較的長期のデータ保管を前提とした同製品に加え、同社は2008年からミッションクリティカルなオンラインシステムや基幹システムを対象とした「システムを止めない」ためのCA ARCserve Replication、CA ARCserve High Availabilityを提供している。これにより同社はバックアップだけではなく、包括的なリカバリソリューションを提供できるベンダーとしての地位を築きつつある。

バックアップのほかにレプリケーションにも対応したことで「信頼感を生み出している」(末吉氏)とのことだが、これは同社が最も重要だと考えている訴求ポイントである。「バックアップ製品には(チェックすべき)様々な要素があるが、何よりも重要なのは実績と信頼」と末吉氏が言い切るように、同社はこの点に関して絶対的な自信を持つ。

最近はユーザー自身が製品を検討するケースも増えているとのことだが、同社は現在「Backup」で築いた実績を背景に、重要なデータのバックアップと障害時の迅速な復旧を2大テーマとした、パートナー/ユーザー向けの研修サービス(基本/応用/DB専用)を展開している。

管理ツールの一元化と自動連携

CA ARCserve製品は「r12.5」が最新版となるが、このバージョンからバックアップ、レプリケーションの両製品のバージョンが統一され、管理ツールもインターフェースが共通化されるようになった。

これによって、管理担当者の運用負荷軽減だけではなく、VMWareやHyper-Vなど複数の仮想環境のバックアップ、リストア状況を一元管理できるため、「この点が決め手となり、すでに予想を上回るオーダーが入っている状況」(末吉氏)とのことだ。さらに末吉氏は「Backup」の特徴的な機能であるデータの重複排除に触れ、「データ複製時に待機側サーバに転送されるファイル容量を大幅に削減し、結果的に大きなコスト圧縮効果を生み出した例もある」という事例も紹介してくれた。

「性能を踏まえるとコストパフォーマンスは高い」という同社のバックアップソリューションは、1ライセンス15万円という価格から利用できる。

CA ARCserve Backup r12.5 for Windowsの操作画面

主な製品
・CA ARCserve Backup r12.5 for Windows
・CA ARCserve Replication r12.5
・CA ARCserve High Availability r12.5

『出典:システム開発ジャーナル Vol.11(2009年9月発刊)』
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