【レポート】
EDAベンダの米Mentor Graphicsの日本法人であるメンター・グラフィックス・ジャパンは9月11日、都内で記者向け説明会を開催し、自社のビジネスとして主力の半導体向けEDAツールに加え、組み込み市場向けにLinuxおよびAndroidにも注力していく方針を打ち出した。
同社がこうした方向に舵を切った背景には、「組み込み向けソフトウェア市場は、EDAツール市場よりも高い成長性が見込める」(米Mentor GraphicsのWW Director,Embedded Software DivisionのDaniel McGillivray氏)ということが挙げられる。また、半導体だけでなく、システム全体として低消費電力化やコストの最適化などを行う必要性も出てきていることも背景にあるという。確かに、SoCの設計コストは現状で500~600万ドル程度であり、それがプロセスの微細化により、2012年には1,000万ドルに到達するという予測もあるが、その一方でASICのデザイン件数は年々減っており、今後もその流れは変わらないとの見方が強い。
ただし、今回いきなり同社が組み込みツールを手がけることを宣言したわけではない。すでにリアルタイムOS(RTOS)である「Nucleus」を筆頭に各種の開発ツールの提供を行ってきた経緯がある。Nucleusはデータ/テレコム系で1700件以上、産業機器系でも400件以上、コンシューマ分野でも700件以上に搭載されるなどの実績を有している。
今回同社が注力するのは、組み込み向けLinuxそして同分野に向けたAndroidである。2009年7月に米国サンフランシスコで開催された「46th Design Automation Conference(DAC)」において、組み込みLinux関連技術を手掛ける米Embedded Alley Solutionsの買収を発表している。
McGillivray氏は組み込み市場において以下の3つがキートレンドとなっていると指摘する。
こうしたトレンドに対し、同氏は「Androidはこの3つともに対応可能であり、今後、市場が広がっていくことが予想される」と、Androidが組み込み分野で有望なソリューションとなるとする。
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