【レポート】

偽セキュリティ対策ソフトをダウンロードさせるBredolab.genに注意を - マカフィー、8月のサイバー脅威の状況を発表

    c-bou  [2009/09/16]

    脆弱性を狙うウイルスに引き続き注意を!

    マカフィーは、2009年8月のサイバー脅威の状況を発表した。これは、日本国内におけるマカフィーのデータセンターが捕捉したウイルスなどの集計をもとに、各項目ごとのトップ10を算出したものだ。

    ウイルス

    今月は、Bredolab.genがランクインした。Bredolab.genは、Downloader型のトロイの木馬で、偽の発注確認メールに添付されていた。このメールはスパムメールとして、広範囲に送信されていた。このファイルを実行すると偽のセキュリティソフト(Generic FakeAlert)をダウンロードすることが確認されている。先月も偽セキュリティ対策ソフトウェアのFakeAlertファミリーの動きがやや活発であった。Bredolab.genと合わせ、注意が必要であろう。

    その他の脅威の傾向は、若干の順位の変更はあるものの、7月から大きな変化は見られない。オンラインゲームのパスワードスティーラー(Generic!atr、Generic、PWS.ak、PWS-Gamania.gen.a)や、GumblarをはじめとするWeb経由の脆弱性攻撃(Obfuscated Script.f.gen、Exploit-ObfuscatedHtml、JS/Generic Exploit.j)が上位にランクインしている。

    メールのリンク先や、流行しているキーワードの検索結果にアクセスする際は、アクセス先のURLを安全かどうか、確認してからクリックしてほしい。W32/Confickerは、従来通りマシン別、ファイル数でランクインしているが、企業別でみると件数はさほど多くなく、対策を施していない一部の企業で感染が発生している様子が伺える。

    また、Top10圏外ではあるが、W32/Inducが検知マシン数の11位にランクインしている。W32/Inducは、Delphiコンパイラのライブラリに感染するタイプのウイルスで、この感染したライブラリを使ってソースファイルをコンパイルすると、生成されたプログラムにもウイルスが感染する。海外の雑誌のCD/DVDの付録に掲載されていたプログラムが、このウイルスに感染していたことが報告されている他、無料ツールなどの配布サイトなどでも確認されている。また、社内システムの開発にDelphiを使用して、感染が社内に広がったケースもある。

    これらの脅威に対する有効な対策は、利用しているOSやアプリケーションの脆弱性に対するパッチを適用し、最新の状態にあるかどうかを確認してほしい。

    表1 2009年8月のウイルストップ10(既知会社数)

    順位ウイルス 件数
    1位Generic!atr 1,273
    2位Generic PWS.ak 806
    3位Obfuscated Script.f.gen 347
    4位Generic.dx 333
    5位Exploit-ObscuredHtml 232
    6位Bredolab.gen 210
    7位Phish-BankFraud.eml.f 198
    8位Generic Dropper.it 193
    9位JS/Generic Exploit.j 193
    10位PWS-Gamania.gen.a 186

    表2 2009年8月のウイルストップ10(既知データ数)

    順位ウイルス 件数
    1位W32/Conficker.worm.gen.a 266,970
    2位W32/Almanahe.c 179,888
    3位W32/Conficker.worm!job 89,769
    4位Generic PWS.ak 87,661
    5位W32/Mydoom.n@MM 44,826
    6位W32/Conficker.worm.gen.b 29,783
    7位W32/HLLP.Philis.remnants 24,889
    8位Phish-BankFraud.eml.f 23,165
    9位Generic!atr 21,033
    10位W32/Fujacks.remnants 19,601

    表3 2009年8月のウイルストップ10(既知マシン数)

    順位ウイルス 件数
    1位Generic!atr 3,988
    2位W32/Conficker.worm!job 3,305
    3位W32/Conficker.worm.gen.a 3,095
    4位Generic PWS.ak 2,745
    5位Phish-BankFraud.eml.f 611
    6位Generic.dx 604
    7位PWS-Gamania.gen.a 586
    8位Obfuscated Script.f.gen 483
    9位Bredolab.gen 431
    10位W32/Conficker.worm.gen.b 361

    PUP

    PUP(不審なプログラム)は、今月も大きな変化は見られない。トップ5にはほとんど変動が見られず、RemAdm-VNCViewが、既知会社数、既知データ数、既知マシン数のいずれもでランクを落とし、Adware-DoubleDがランクを上げている。多くのPUPはインターネットからダウンロードしたフリーウェアなどに付属することが多い。フリーウェアのダウンロードには十分な注意をしてほしい。

    表4 2009年8月の不審なプログラムトップ10(既知会社数)

    PUP
    順位件数
    1位Generic PUP.x 2,049
    2位Adware-OptServe
    3位Generic PUP.d 1,024
    4位Generic PUP.z 842
    5位Adware-DoubleD 578
    6位Adware-Softomate.dll 452
    7位RemAdm-VNCView 390
    8位Generic PUP.g 385
    9位Adware-DoubleD.dll 262
    10位Generic PUP.e 212

    表5 2009年8月の不審なプログラムトップ10(既知データ数)

    順位PUP 件数
    1位Generic PUP.x 80,184
    2位Adware-OptServe 61,936
    3位Adware-DoubleD.dll 49,730
    4位Generic PUP.d 35,447
    5位Generic PUP.z 29,356
    6位Adware-DoubleD 28,543
    7位RemAdm-VNCView 27,522
    8位Exploit-MIME.gen.c 25,592
    9位Adware-Softomate.dll 15,119
    10位Generic PUP.g 14,441

    表6 2009年8月の不審なプログラムトップ10(既知マシン数)

    順位PUP 件数
    1位Generic PUP.x 4,367
    2位Adware-OptServe 2,091
    3位Generic PUP.z 1,720
    4位Generic PUP.d 1,692
    5位RemAdm-VNCView 1,554
    6位Adware-DoubleD 1,243
    7位Adware-Softomate.dll 621
    8位Generic PUP.g 560
    9位Adware-DoubleD.dll 522
    10位Exploit-MIME.gen.c 373

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