【レポート】

Apple音楽・映像イベント - ジョブズ氏復帰、touchへのシフトが鮮明に

1 臓器移植の経緯を説明、ドナーと支持者へ謝意

    Yoichi Yamashita  [2009/09/11]

    音楽・映像関連イベントの会場となったYerba Buena Center for the Arts

    米Appleは米国時間の9日に米サンフランシスコ市で音楽・映像関連のスペシャルイベントを開催した。開始25分前に会場に入り、客席の一列目を見て「これは期待できる」と思った。Appleのエグゼクティブが全員すでに席に着いていたのだ。正確に言えば、1人をのぞいて……である。その1人とはCEOのSteve Jobs氏だ。

    そしてローリングストーンズの「It's Only Rock 'n' Roll (But I Like It)」が鳴り止むと、舞台の袖からJobs氏が現れた。いつもと同じ黒いシャツに青いジーンズ、そしてニューバランスのグレイのスニーカー。しかし、昨年10月の時よりもやせているようだ。また会場中がスタンディングオベーションになっても、どこか沈痛な面持ちで声も沈んでいた。心配になったが、それは最初のトピックに関係していたようだ。同氏は5カ月前に肝臓移植を受けたことを、初めて公に認めた。20代半ばで交通事故で亡くなったドナーから臓器提供を受けたという。「寛大な心を持つドナーがいなければ、この場には立っていなかっただろう」と述べ、臓器提供プログラムへの協力を訴えた。そして同氏の療養からの復帰までを支えたAppleのエグゼクティブ・チームと、Appleコミュニティに謝意を表した。

    総立ちの会場に笑顔で応えたものの、表情は固かった

    このような始まり方だったので、今回のスペシャルイベントの前半は穏やかだった。だが製品発表や製品紹介を進める従ってJobs氏のトークは滑らかになり、最後の方では皮肉っぽいJobs節も復活。終わってみれば、復帰を印象づけるのに充分な内容だった。

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