園山隆輔氏が子ども達に語った"ロボットデザインという仕事"

7月18日(土)~20日(月・祝日)の3連休にパナソニックセンター東京で行われた「2009夏! ロボットサミット」。すでに全体の様子「ROBO-ONE SOCCER」第3回大会についてはお伝えしたが、2日目、3日目のトークショーについてもレポートするので"気長にお待ちください"とは予告したものの、すっかりやり残した夏休みの宿題のようになってしまい、恐縮至極な筆者であります……。

そんな訳で大変遅ればせながら今回は、同イベント2日目の7月19日(日)に行われた、T-D-F代表のデザイナー、園山隆輔(たかすけ)氏によるトークショーのレポートをお届けしたい。

園山氏は、松下電器産業(現パナソニック)のデザイン部門でAV機器やインタフェースなどのデザインに従事した後、2002年に退社。フリーランスのデザイン事務所「T-D-F」を設立し、ロボット関連のデザインも積極的に手がけてきた。日本ロボット学会誌の表紙イラストでも知られており、この記事が掲載されているマイコミジャーナルを運営する毎日コミュニケーションズからも、著書「ロボットデザイン概論」(現在は絶版)も上梓している。

これまでも大学などで講演を行ってきた園山氏だが、今回は子ども達に向けに「ロボットデザインセミナー ~あなたもロボットデザイナーになれる?~」と題し、自身のイラストがふんだんに盛り込まれたプレゼンツールをスクリーンに映しながら進められた。

トークショーのタイトルは「ロボットデザインセミナー ~あなたもロボットデザイナーになれる?~」、園山氏の自己紹介からスタート

園山氏が手がけてきたデザインを紹介、「日本ロボット学会誌」の表紙イラストも

トークショーは自己紹介から始まり、まずはこれまで園山氏が仕事で手がけてきたロボットデザインを披露。モバイルロボットの試作デザインや、2005年の愛・地球博プロトタイプロボット展に展示されたロボットなどが登場し、ロボット以外の炊飯器やポータブルオーディオ、ファックスなど、さまざまなプロダクトデザインも紹介された。

続いて園山氏は今回語る大きなテーマとして、「ロボットってなんだろう?」、「ロボットのひみつ」、「ロボットをデザインする」の3つを挙げ、本題へと入っていった。

次ページからは園山氏のトークのダイジェストという形で、その内容をお伝えする。

トークショーのテーマは3つ