はじめに

前回までで、VBAを作成したいと思ったとき、すんなりとワークシートからVBEを開き作成開始ができるようになったと思います。今回はExcelのセルにデータを書き込んで処理するのではなく、フォーム画面を表示して、その中でデータを入力し、セルに反映させたり、セルの内容を処理して、フォームに表示させる方法を説明したいと思います。

フォームを使うと、マクロを使う人が初心者でもわかりやすい入力方法を提供することができます。また間違ってセルの内容を削除されたりするトラブルを回避させることができます。

ゼロからはじめるVBA - 基本編
ゼロからはじめるVBA - VBA事始め編
ゼロからはじめるVBA - セル操作編
ゼロからはじめるVBA - 条件による分岐編
ゼロからはじめるVBA - 繰り返し処理編

フォームの設定方法

まずフォームを設定する方法を説明します。フォームの設定はVBEで行います。[開発]タブの[VisualBasic]をクリックしてVBEを表示させてください。 VBEで[挿入]-[ユーザーフォーム]をクリックします。

図1 VBEでフォームの設定を行うための準備

フォームが表示されました。このフォームの左に表示されているツールボックスからコントロールを選んで、フォームに貼り付けて作業を行います。コントロールとは、フォームに貼り付けて、文章を表示したり、データを入力してもらったりするための作業を一塊にまとめたもので、それぞれ表示する文字を設定したり、表示の色を指定したりする、「プロパティ」といわれるものと、コントロールをクリックしたとき等に発生する「イベント」といわれるものが組み込まれています。

[表示]-[プロパティウィンドウ]で各コントロールの細かい設定を行うためのプロパティウィンドウを表示させます。プロパティウィンドウは、一度表示させると、次にVBEを表示させた時は、表示された状態になります。

図2:プロパティウィンドウを表示