セイコーエプソンは20日、オフィリオプロジェクターの新機種「EB-W8」「EB-X8」「EB-S8」「EB-S62」を9月中旬から順次発売すると発表した。各モデルともオープンプライスだが、EB-W8が店頭予想価格89,980円、EB-X8が79,980円、EB-S8が59,980円、EB-S62が49,980円。

また文教市場向けに、「EB-826W」「EB-85」を10月上旬に発売する。価格はEB-826Wが198,000円、EB-85が178,000円。

「EB-W8」をはじめとしたビジネスプロジェクター全6モデル、A4モノクロページプリンター「LP-S100」を発表

100,000円未満の「EB-W8」「EB-X8」「EB-S8」の3モデルは外観が同じ。解像度などが異なっている

50,000円を切る低価格で提供される「EB-S62」

文教市場向けモデル「EB-826W」「EB-85」はUSB書画カメラ付き。テキストなどをアップで映し出して、その場で説明できる

発表会では、エプソン販売 取締役 マーケティングセンター長 中野修義氏が概要について紹介。100,000円以下のモデルが伸びていく中で、特に60,000円を切るモデルが急拡大。主なモデルは、SVGAの解像度を持つプロジェクター。市場がなくなると思われていたSVGA商品が、低価格を武器に伸びてきている。つまり、あまり使わないハイスペックな機能よりも、必要十分な機能を低価格で利用したいというニーズがあり、それに応えるモデルが出てきたことで急速な伸びを示していると説明。そこで、投入したのが「EB-W8」「EB-X8」「EB-S8」「EB-S62」の4モデルで、本当に必要な性能を備え、使いやすいことを特徴とした。特に「EB-S62」は50,000円を切る価格にすることで、現在特に伸びてきている60,000円未満の市場に対応する。

エプソン販売 取締役 マーケティングセンター長 中野修義氏は、低価格プロジェクターが伸びていると説明

プロジェクターは100,000円未満、特に60,000円未満の市場の伸びが著しい

続いて、セイコーエプソン 映像機器事業部 副事業部長 森山佳行氏が世界市場の概況と新製品を紹介。市場規模は、2008年度までは年10%増と順調に伸びていたが、世界的経済危機の影響を受けて2009年度は減少に転じた。そこで、再び上昇基調にするために新製品を投入したという。特に最近では50%以上が100,000円以下のモデルとなっている。その中核となるのが、「EB-W8」「EB-X8」「EB-S8」の3モデル。前モデルと比較してサイズ30%減、重量18%減を実現し、200W E-TORLランプを採用することで光束が2200lmから2500lmへ14%増加した。

新商品を紹介するセイコーエプソン 映像機器事業部 副事業部長 森山佳行氏

世界的な不況で09年の市場規模は減少したが、以降は年10%増を狙っている

部品の内製化などにより、高性能でありながら小型軽量化が実現できたとした

使いやすさも追求し、操作パネルを分かりやすい日本語表記にし、ボタンを押してから約5秒で投写を開始する「クイックスタートアップ」を搭載。USBケーブルでPCと接続するだけで画面映写を開始できる「USBディスプレー」機能、USBストレージをセットしボタンを押すだけでJPEGデータを投射するスライドショー機能、操作パネルなどの日本語表記、本体の傾きを自動検知する「自動台形歪み補正」機能(EB-X8/W8のみ)などを搭載する。使用後のクールダウンが必要なく、電源オフを行わずに電源コードを抜くことができる「ダイレクトシャットダウン」機能も利用できる。また、これら充実した機能を備えながら小型軽量化を果たせたのは、主要パーツを内製化したためとした。徹底した品質管理とともに製品のパフォーマンスを高めている。

最後に、エプソン販売 プロダクトマーケティング部 部長 皆川浩一氏が国内市場の動向と販売戦略を解説。プロジェクター購入者へのアンケートによると、通常モデルを購入する場合には価格、明るさ、サイズ・重さ、画質、解像度に加え、納期、投写方式、クールダウンの時間、導入事例など、重視する検討項目が多い。一方、100,000円以下のモデルだと、この検討項目が少なくなる。安価になるほどシンプルに選ぶ傾向が高いとした。また価格、明るさ、サイズ・重さのうち、価格は検討項目としての重要度がアップしているが、明るさやサイズ・重さは下がっているという。このアンケートによって機能より価格を重視していることが分かったため、これら要望を取り入れ、基本性能と使いやすさを両立させた低価格モデルを開発。発売後1年間で40,000台の販売を目指すとした。

4万台の販売を目指すとしたエプソン販売 プロダクトマーケティング部 部長 皆川浩一氏

ユーザーニーズを調べると100,000円未満のモデルは買いやすさが重要なポイントとなっている。赤が100,000円未満、青が通常のモデルで、上に行くほど購入時に重要視し、右に行くほど検討を重ねたことを示す

文教市場向けモデルEB-826W、EB-85は、USB書画カメラ「ELPDC06」を同梱。背面にUSB端子を持ち、接続するだけで「ELPDC06」で撮影した画像をプロジェクターで投影できる上、10Wスピーカーを背面に内蔵している。

このほか、同時に発表されたA4モノクロページプリンター「LP-S100」を紹介。10,000円台半ばの価格でありながら印刷速度20ppm、ファーストプリント13秒以内、解像度600dpi、ランニングコスト4.0円を実現している。