【ハウツー】

プロクリエイターがこっそり教えるPhotoshopの極上Tips集(上級編)

1 描画モードで合成する、背景の色を変えるための準備をする

    五十嵐正憲  [2009/08/14]

    「Photoshop」のTipsは覚えれば覚えるほどに応用が利いてくるというもの。一見、難しそうに思える表現も、方法さえ身につけてしまえば「使えるワザ」として蓄積されていきます。今回お届けするのは書籍『プロがこっそり教えるPhotoshop極上テクニック』(橋本篤生著/弊社刊)より、初級中級、上級と3回にわけて、覚えておきたいテクニックをお伝えしています。今回は上級編、「風景と透明なボトルの自然な合成」の表現をお伝えします。なお、画像とテキストは本書より抜粋で、すべての画像はクリックすると拡大画像が見られます。

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    上級編--「風景と透明なボトルの自然な合成」を表現する

    合成する2枚の画像。左は風景写真、右はボトルの写真

    最終的な画像

    草木の向こうにある噴水の景色を撮影した時、なぜか行ったこともない南の国の風景を思い浮かべていました。画像を明るく伸びやかな土地をイメージした色に変えて、水の貴重さをガラス瓶を配して表現してみました。「fair trade」と「ethical」というメッセージもボトルに込められたようにしました。

    今回のテーマ 「描画モード」をマスターする

    [描画モード]とは、下になっているレイヤーとどのように合成するかを指定する機能です。[描画モード]を変更することで、通常とはまったく異なる画像が作成されます。それぞれの[描画モード]の特性を理解することで、的確にイメージする画像を仕上げることも可能です。 [描画モード]には、[通常][ディザ合成][比較(暗)][乗算][焼き込みカラー][焼き込み(リニア)][カラー比較(暗)][比較(明)][スクリーン][覆い焼きカラー][覆い焼き(リニア)-加算][カラー比較(明)][オーバーレイ][ソフトライト][ハードライト][ビビッドライト][リニアライト][ピンライト][ハードミックス][差の絶対値][除外][色相][彩度][カラー][輝度]があります。 例えば、[除外]は、部分的に画像を反転させてアナログ感を演出することができます。この作品では[スクリーン]を使うことによって、黒バックで撮影した被写体を切り抜くことなく、黒だけを消し去っています。さらに、[ベタ塗りレイヤー]などで[描画モード]を変更することで、通常の色調補正では考えられないようなカラー変化も可能になります。 [レイヤー]パネルで切り替える他に、[レイヤースタイル]でも[描画モード]は使用されます。特に[レイヤースタイル]では、[描画モード]を詳細に設定することでオリジナルな表現が可能になります。 [スタイル]パネルから適用した[レイヤー効果]に含まれている[レイヤースタイル]のダイアログを開いて、そこで使われている[描画モード]を見てみましょう。プリセットでの使われ方を確認するのが、[描画モード]を使いこなすための一番の近道かもしれません。


    手順1「2つの画像を描画モードで合成する」

    1、背景とする画像を開きます
    2、次に、ボトルの画像を開きます。黒の質感を極力出さないために、反射のほとんどない黒ウールペーパーを敷いて撮影しました。商品撮影のような完成されたライティングによる撮影ではなく、適度に自然な写り込みのある画像です
    ※なお、黒ウールペーパーは大きな文房具店等で手に入れることができます

    1、ボトルの画像を背景とする画像に配置していきます。command(Ctrl)+Aキーで[すべてを選択]し、command(Ctrl)+Cキーでコピーします。※またはCキーを押しながら(移動ツール)で背景とする画像にドラッグします
    2、背景とする画像をアクティブにして、command(Ctrl)+Vキーで[ペースト]します

    1、[レイヤー]パネルで[描画モード]を[スクリーン]に変更します
    2、ボトルの画像が背景の画像にとけ込むように表示されます


    手順2「背景の色を変えるための準備をする」

    1、背景の色を変えます。ここでは少し変わった方法で独特の色調にしてみましょう
    2、[背景]レイヤーをダブルクリック
    3、[新規レイヤー]ダイアログでそのまま[OK]をクリック
    4、[背景]が[レイヤー0]に変わります
    5、さらに[描画モード:ハードライト]と変更します

    1、調整レイヤー[グラデーション]を作成する準備をします。ツールボックスで[描画色を設定]をクリックして、[カラーピッカー(描画色)]ダイアログを開きます
    2、[R:88][G:142][B:194]と設定
    3、[OK]をクリック
    4、同様に[背景色を設定]をクリックして[R:128][G:135][B:0]と設定
    ※ダイアログでは、tabキーを押していくと効率良く入力できます


    手順3「描画モードで合成する」

    1、[レイヤー]パネルで[塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成]をクリック
    2、[グラデーション]を選択
    3、ダイアログで[クリックでグラデーションピッカーを開く]をクリック

    1、[グラデーションピッカー]で[描画色から背景色へ]を選択
    2、[OK]をクリック
    3、背景の画像が、グラデーションで覆われました
    4、[レイヤー]パネルを見ると、[グラデーション1]レイヤーができています

    1、[レイヤー]パネルで[レイヤー0]を[グラデーション1]の上に移動します
    2、前の操作で[描画モード]を[ハードライト]にしていたので、このように背景画像の色調が変わります

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