日本語を表示する

Live Androidには、Android 1.5(cupcake)がそのまま収録されている。cupcakeは日本語を含む多国語に対応しているため、ロケールの設定を変更すれば、メニューや各種メッセージが日本語で表示される。操作は簡単、画面右のアプリケーションドロワーから「Settings」を開き、[Locale & text] - [Select locale] - [Japanese]の順に選択すればOK。これだけで、日本語環境になる。

日本語ロケールを選択すると、ただちにメニューや各種メッセージが日本語に切り替わる

また、Android 1.5およびLive Androidに日本語入力システムは収録されていないが、オムロンソフトウェアが「iWnn IME for Android」(NTT DoCoMoのAndroid端末「HT-03A」に採用)のオープンソース版を公開する計画とのこと。すでに、adamrocker氏による「Simeji」という日本語入力システムの無償配布も開始されているので、日本語は読み書きとも可能な段階といえる。

コマンドを使う

Androidでは、任意のタイミングでコンソール画面とGUIとを切り替えることができる。コンソール画面に切り替えるには[ALT]+[F1]キー、GUIへ戻すには[ALT]+[F7]キーだ。

ところで、コンソール画面に切り替えた間もGUIはキー入力を監視している。Googleツールバーにフォーカスがある状態でコンソール画面に移りコマンドを実行すると、それがGoogleツールバーへの入力として履歴に残っているのだ。たとえば、コンソール画面で

cat /proc/cpuinfo

と実行してから[ALT]+[F7]キーでGUIに戻ると、Googleのサイトで「cat /proc/cpuinfo」が検索されている。

[ALT]+[F1]キーでコンソール画面に切り替えることが可能(スーパーユーザーとして利用可能)

画面右側にあるタブから[Dev Tools]を開くと、「Terminal Emulator」が用意されている(一般ユーザーとして利用可能)

Webブラウザを使う

Android 1.5には、WebKitベースのWebブラウザが収録されている。ユーザエージェントには「Mozilla/5.0(Linux; U; Android 1.5; en-us; eee_701 Build/CUPCAKE)AppleWebKit/528.5+(KHTML, like Gecko)Version/3.1.2 Mobile Safari/525.20.1」と表示されるので、機能的にはSafari 3.1の派生版と解釈できる。

ブラウザの操作方法だが、必ずしもマウスやトラックパッドなどのポインティングデバイスを使う必要はない。カーソルキーでハイパーリンクが設定された部分を移動し、[Enter]キーを押せば目的のページへ遷移できる。前のページへ戻るときには[ESC]キーだ。URLを入力したりGoogleで検索する場合には、いきなりキー入力を開始すればGoogleツールバーが現れる。

Google Suggestの機能が有効化されているため、日本語入力できなくてもそれほど困らない

マウスやトラックパッドを利用すれば、より直感的に作業できる。スクロールバーは見当たらないが、画面左端と下端に表示された細長いバー(ページ全体における表示位置を示している)を目印に、画面を上下方向へドラッグすれば、任意の範囲を表示できる。ドラッグを開始すると、画面下部に縮尺変更ボタンが現れるので、大きな字で表示することもできる。

ページ上をドラッグすると、表示倍率を変更するボタンが現れる