【レビュー】

Twitterの周縁 ~ちょっと参考にしたいサードパーティ~ 其ノ壱

    中津川篤司  [2009/08/13]

    海外のTwitter活用例を参考にする

    "140字のつぶやき"が思わぬ人とのつながりを生み出している『Twitter』。「あのオバマさんも使っている」くらいに米国など海外では社会現象とも言える広まりを見せ、近頃では日本のユーザも急増中である。Twitterの使われ方は、単なるユーザ間のコミュニケーションツールにとどまらず、行政や著名人の情報発信手段としても注目を集めている。そして見逃せないのが、Twitterを利用した周辺サービスが数多く生み出されている点だ。

    本稿では、そんな"Twitterサードパーティ"とも言える各種サービスやアプリケーションを紹介する。おもに海外におけるTwitter活用例となるが、日本とは浸透度が異なる分、Twitterを利用した多種多様なサービス/アプリが見受けられる。日本でTwitterを活用したサービスを展開する際の参考にもなれば幸いだ。(編集部)

    『Twitterの周縁』シリーズはこちら

    第1回第2回第3回第4回



    Twitterユーザを活用した広告配信システム

    カテゴリ 広告
    名称 Sponsored Tweets

    Sponsored Tweets』は、Twitterを使った広告配信システムを提供している。いわば登録したユーザの"つぶやき"を借りて、広告主が広告を出稿するのだ。広告主は最低フォロワー数やユーザID指定による除外、配信時間の設定などを細かくコントロールすることができる。逆にユーザも一回の発言に対する金額やクリックに対する金額、カテゴリを決めることができる。

    一般ユーザ向けというよりも、メディアが登録しているTwitterアカウントに対しての広告システムとして使えるのではないだろうか。このようなビジネスモデルもまた、Twitterの中では様々に試みられている。

    「Sponsored Tweets」のトップページ。Twitterを使った広告配信システムを提供している

    Twitterユーザ側の設定。カテゴリや単価を決定する。広告が配信される際は、ユーザの許可が必要になる




    フォロー/フォロワーの整理に便利そう

    カテゴリ ユーティリティ
    名称 Twitter Twerp Scan

    世の中にはSMOなる言葉がある。"ソーシャル メディア オプティマイゼーション"という言葉の略語なのだが、いわゆるソーシャルメディアを活用して自社サービスの収益を上げていこうという試みになる。ただし、多少ならよいが、あまりやり過ぎるとSEO同様のスパムのようなコンテンツが増えてしまう。

    そこで登場したのが『Twitter Twerp Scan』だ。自分がフォローするユーザや自分のフォロワーをリスト化したり、各ユーザのフォロー/フォロワー数、フォロー数とフォロワー数の割合などで並べ替えたりすることができる。Twitterのコンタクトリストを整理しやすくするWebサービスだ。これを利用すれば、フォロー人数に対してフォロワーが少ないとスパマーである可能性が高い……といったような判断もできる。ただし、自動でスパマー判定を実行しているわけではないので、ボットとの判別がしにくいのが欠点ではある。

    Twitterでは「フォローする」「フォローされる」という行為は基本的に自由に行なえる。そのため、しばらく使っているうちに、フォロー/フォロワー数が思わぬほど増えている場合がある。「フォロワーをフォローする」ことを繰り返しているうちに、スパム的な内容が増えてくることも多い。ときには不要なフォロー/フォロワーを整理する必要もあるだろう。そんなときに使ってみてほしい。

    「Twitter Twerp Scan」のトップページ。増えすぎてしまったフォロー/フォロワーの管理に

    Twitterの管理画面は使い勝手が悪いが、Twitter Twerp Scanは並び替えができるので使いやすい




    Twitterで楽しめるロールプレイングゲーム!?

    カテゴリ ゲーム
    名称 140blood

    Twitter周辺には多様なアプリケーションが存在するが、ゲームもある。"Twitterでゲーム"というのは何とも不思議な感じではあるが、『140blood』の場合、認証系をTwitterにし、ロールプレイングゲームが楽しめるようになっている。パーティーメンバーはもちろんフォローしているユーザになる。

    一人でも遊べるが、人数がそろわないと手に入らないアイテムがあるので、みんなで遊んだほうが楽しいだろう。冒険は複数用意されており、レベルによって種類が増えるようだ。基準となるライフとスタミナは時間が経たないと回復しないようになっているため、長時間プレイすることはできない。ときどき見ては遊ぶといったスタイルになるのではないだろうか。もちろん冒険中にTwitterに対して投稿することが可能だ。

    「140blood」のトップページ。冒険は全部で4種類

    クエストは1クリックで終了する。体力、スタミナが減ったら待つしかない




    動画アップロードサービスと連動

    カテゴリ 動画
    名称 Tweetmojo

    Tweetmojo』はWebカムを使って動画を撮影し、そのアップロード先URLをTwitterに投稿するサービスだ。Webカムさえ持っていれば、だれでも手軽に動画をアップロードできる。アップロード動画はFlashベースでTweetmojo上で視聴することができ、TwitterやOpenIDを使ってコメントを残せるようになっている。Twitterの認証はOAuthを使っており、パスワードを登録しないで利用できる。

    動画のほか、写真やファイルのアップロードも可能。さらに140文字ならぬ、1,400文字まで文章を投稿することができる(もちろんTwitterには全文は投稿されず、残りはTweetmojo上で見ることになるが……)。

    Webカムを使って動画を撮影、そのURLをTwitterへ投稿する

    詳細ページ。コメントはOpenIDやTwitterアカウントを使って可能




    活動アピールにプロフィールアイコンを活用

    カテゴリ コミュニティ
    名称 Twibbon.com

    Twitterのプロフィールアイコンをときどき変更している人がいる。その日の気分に合わせて、何かのイベントに合わせて、変更するタイミングはいつだってかまわない。アイコンにちょっとしたアクセントを付けたい場合、『Twibbon.com』はいかがだろうか。イベントや活動にはそれを象徴するマークなどがあるが、本サービスは、そうしたマークをTwitterユーザのプロフィールアイコン上に付けることで、活動などをアピールできるというものだ。

    たとえば、"Firefoxの1億ダウンロードを記念"したリボン、"UKバンドのMCFLYが大好き"ということ示すリボンなど、多彩な装飾が用意されている。配布側としては、そうしたユーザ間の地道な活動を通じて、活動内容などを広く知ってもらおうという狙いがある。参加(利用)する際にはTwitterのユーザIDとパスワードが必要なほか、決められたメッセージが利用アカウントから自動的に送られる点についても了承しておく必要がある。

    「Twibbon」のトップページ。多数のリボンが用意されている

    リボンを付けた例。アイコン画像の再アップロードなどの手間はかからない。自動的に変更される。これまでに参加した活動を見ることも可能だ




    あふれる求人・求職情報を効率的にチェック

    カテゴリ 求人
    名称 Job Search for Twitter

    最近は求人・求職市場における流動性が高まってきている。どうすれば効率的な求人・休職活動ができるだろうか。たとえば、"インターネットの利用リテラシー"を持つ人を求める場合、紙媒体よりは求人サイトを使うほうがいいかもしれない。ITリテラシーがある程度高い水準にある人を雇用したいなら、一般的な求人サイトよりも、そういう人たちが使っているWebサービスに掲載するほうが効率的だ。その意味では今、もっとも注目を集めているサービスであるTwitterに注目するのは面白い試みと言えそうだ。

    Job Search for Twitter』は、求人サービスが持っているTwitterアカウントの発信情報をアグリゲートし、一覧表示しているサービスだ。案件は英語圏ばかりだが、求人内容には"英語と日本語が使えるプログラマ"といったケースも見受けられる。

    地域や仕事内容で絞り込みができるほか、実際のエントリーは各求人サイトで行なうようになっている。Job Search for Twitter自体もTwitterで情報を発信しているので、求人情報が気になるユーザはフォローしておけばよいという点も手軽だ。

    さまざまな職種に応じてカテゴライズされている

    検索結果。各求人サービスのつぶやきをアグリゲートしている

    著者プロフィール:MOONGIFT 中津川 篤司(なかつがわ あつし)

    1978年生まれ。オープンソース紹介サイト「MOONGIFT」管理人。プログラマ、SE、ITマネージャを経て、オープンソースのビジネス活用を推進する。現在は独立し、Webサービスのコンサルティング、プロデュースを行う。

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