携帯電話を使う人々を悩ませているのがバッテリーだろう。高機能化し、通信機能が充実した昨今の携帯は、バッテリーの消費量も増大しており、使いすぎると1日で電池切れを起こす場合もある。それを回避するには頻繁な充電が必要だが、常に充電ケーブルを持ち歩いているわけでもなく、いつでも充電できるわけでもない。

そんな悩みを解決すべく、シャープが同社の持つソーラー技術を活かし、ソーラーパネル搭載した携帯電話を発表した。au向け「SOLAR PHONE SH002」(発売中)、ソフトバンク向け「SOLAR HYBRID SoftBank 936SH」(8月14日発売)、ドコモ向け「docomo STYLE series SH-08A」(9月以降に発売)の3機種だ。

今回、先行して発売されたauのSH002を使って、太陽で充電できる携帯の便利さをチェックしてみた。

au向け「SOLAR PHONE SH002」

ソフトバンク向け「SOLAR HYBRID SoftBank 936SH」

ドコモ向け「docomo STYLE series SH-08A」

太陽が充電してくれる

背面の中央にあるエリアがソーラーパネル。通常の屋根などに設置されるソーラーパネルと同じものだそうだ。サブディスプレイの時刻表示の隣にある太陽のマークは充電表示。これは「充電停止」状態。中央に黒丸が表示され、充電中の意味になる。当たり前だが、いくら照明を近づけても充電中にはならなかった

ソーラーパネルを使った充電はいたって簡単。背面を覆うソーラーパネルを太陽光に向けておけば、太陽光発電によってバッテリーを充電してくれる仕組みになっている。設定などは特に必要なく、とにかく太陽光にパネルを向けておいておくだけでいい。

さて肝心の充電の能力だが、KDDIでは約10分の太陽光発電による充電で、通話は約1分、待ち受けは約2時間の延長が可能としている。単純計算では、太陽光に1時間当てておけば、6分間の通話ができる、ということになる。仮に1日の内で8時間、太陽光発電ができたとすれば48分間の通話時間延長となる。

これがどれほど効果的かというのは難しい部分ではあるが、「待ち合わせなどで電話がかかってくるはずなのに充電が切れてしまった」といった状況でも、10分間太陽光に当てれば、2時間の待ち受けができて少し通話(メール)ができる。