【レビュー】

Windowsのレスポンスを向上し安定稼動させるソフト「Process Lasso」

    福島靖浩  [2009/08/05]

    「Process Lasso」

    最新のPCを使っていても複数のアプリケーションを立ち上げていると処理速度の低下や応答、反応の遅さにストレスを感じたことは誰にでもあるはず。ネットツール社の「Process Lasso」(プロセス・ラッソ、Lasso=英:投げ縄)はそんな不満を解消するプロセス管理ソフトだ。Windowsのレスポンスを大幅に向上させ、システムやアプリケーションをストール(失速)やクラッシュから守り安全稼働させる。

    「Process Lasso」とは

    Windowsでは特定のソフトやシステムプロセスがCPUを占有することで反応速度を低下させてしまい、マウスの動きが重くなったり、キー入力が鈍くなったりさせたり、ウィンドウの切り替えに延々と待たされたりすることがよくある。最悪の場合、Windows全体がフリーズしてしまうことすらある。

    プロセス関係のツールとしてはWindows付属の「Windowsタスクマネージャ」がある。反応しなくなったアプリケーションを強制終了させることはできるが、それ以外は起動中のプロセス(実行ファイル名)のCPUとメモリの使用率や履歴グラフを見たり、メモリの使用状況を見たりする、つまり「状況を見る」だけでユーザが「設定する」ことはできない。

    「Process Lasso」は米国bitsum technnlogiesが開発し、日本のネットツール社が日本語版を開発したプロセス管理ソフト。プロバランス(プロセス バランス)テクノロジーで、バックグラウンドで実行されているプログラムのパフォーマンスを調整(理論的な優先順位に基づいて制御)することにより、フォアグラウンドで実行中のプログラムのパフォーマンス(反応性)を向上させる。

    「Process Lasso」は「Windowsタスクマネージャ」には無い、次のような機能持っている。

    ・動作中のプログラムに対して、以下のコントロールができる
    CPUをどのように割り当てるか
    どのような優先順位で実行するか
    どのCPUコアで実行するか
    ・一時的に実行を許可したくないプログラムを定義し、実行を防止できる
    ・実行されたプロセスを全てログに収集することができる
    ・特定のプログラムの偶発的な複数の実行を防止できる

    「Process Lasso」は実行中にシステムのリソースをほとんど消費しない。またデフォルト設定でインストールしておくだけでも効果を発揮する。もちろん知識のある人は細かく設定して「Process Lasso」の働きをコントロールすることもできる。

    対応OSはWindows XP / Vista / 7(各32ビット版、64ビット版)。Windows Server 2003 / 2008(各 32ビット版、64ビット版)。ベクターPCショップからダウンロード購入できる。価格は3,360円。ネットツール社のWebサイトには二週間の体験版も用意されている。

    「Process Lasso」の使い方

    「Process Lasso」はWindows起動時に自動で起動し、タスクトレイに常駐する。設定を変えないのであれば、このままでよい。アイコンにマウスポインタを乗せると「プロセッサ使用率」と「応答性」が表示される(図1)。

    図1 タスクトレイに常駐している「Process Lasso」

    アイコンを右クリックすると出るメニュー(図2)は、メインウィンドウの[メイン]メニューと同じ。[バルーン型通知を参照]をオンにすると、アクションを実行する度にその内容をバルーンで通知する(図3、4)。

    図2 タスクトレイの「Process Lasso」アイコンを右クリックしたときに出るメニュー

    図3 バルーン型通知の例1

    図4 バルーン型通知の例2

    [ゲームモードを実行]はフォアグラウンドプロセスの優先度を最大限に高め、バックグラウンド プロセスの優先度を低下させるので、フルスクリーンモードのゲームを楽しむときに役立つ。設定を変えるにはアイコンを左クリックする。するとメインウィンドウが全画面サイズで開く。

    メインウィンドウ(図5)は5つのパートに分かれている。上からメニューバー、グラフ、リスト、ログ、そして一番下がステータスバーだ。グラフ、リスト、ログの縦サイズは変更できる。

    図5 メインウィンドウ

    メニューバーには様々なオプションを設定するメニューがある。[ファイル]メニューにはコンフィギュレーションファイル(定義)、ログファイル(記録)関係の項目がある(図6)。

    図6 [ファイル]メニュー

    [ビュー]メニューには表示に関する項目がある(図7)。

    図7 [ビュー]メニュー

    [オプション]メニューには更に多くのサブメニューがあり、プロセス管理に関する項目が多数ある(図8)。

    図8 [オプション]メニュー

    グラフはプロセッサ使用率とプロセスの応答などを時系列の折れ線グラフでリアルタイムに表示する(図9)。

    図9 グラフ

    リストには実行されているプロセスがすべて表示される(図10)。右へスクロールすると、プロセスに関する項目がまだたくさんある。項目名をクリックすればその項目で降順・昇順に並べ替えることができる。特定の、または複数のプロセス上でマウスを右クリックすると、状況に応じた使用可能なメニューが表示される(図11)。

    図10 実行中プロセスのリスト

    図11 リストのプロセスを右クリックして出るメニュー

    さらに多数のサブメニューがあり、プロセスに対して個別に優先度やCPUアフィニティ(CPUに複数のコアがある場合、どのコアで実行するか)を設定することができる。

    ログは「Process Lasso」が実行したアクションの記録だ。デフォルトは時間順だが項目名をクリックすれば、リストと同じくその項目で降順・昇順に並べ替えることができる。アクションを選んで右クリックするとその[ログをクリア]できる(図12)。

    図12 アクション ログ

    ステータスバーにはプロセッサ使用率と応答性、そしてアクティブなCPUコア数がリアルタイムで表示される(図13)。

    図13 ステータスバー

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