京セラブースは、既存端末と次世代通信システムの紹介という2本立ての構成

22日から24日まで東京ビッグサイトで開催されているワイヤレス&モバイルの総合展示会「WIRELESS JAPAN 2009」で、京セラはKDDI・WILLCOM向けの既存端末や次世代の高速ワイヤレスブロードバンドシステムを紹介している。

既存端末の紹介コーナーでは、KDDI(au)向けの端末である「K002」「簡単ケータイ K003」とWILLCOM向けの端末である「HONEY BEE 2(WX331KC)」「WX340K」「BAUM(WX341K)」が実際に試すことができる。

KDDI向けのK002は、2006年11月に発売され人気を博した「W44K」を初めとする同社の薄型折りたたみモデルを継承した端末で、バッテリーを含む本体の薄型化に加えビジネスシーンでの利用にも便利な機能が搭載されている。WILLCOM向けの端末は"電話機としての基本機能をしっかりした端末"をコンセプトにコミュニケーションを楽しむ端末として開発され、多彩なカラーバリエーションを揃えている。

京セラおよび三洋ブランドの端末ラインナップ

実際に京セラ製の端末を利用しているというコンパニオンの神谷さん。「ゆっくり通話」のデモンストレーションや端末の細かな機能や特徴を紹介してくれた

次世代通信システムとして「iBurst」「WiMAX」「XGP」「LTE」についての取り組みを紹介しているコーナーでは、同社の技術力や国際的な通信規格のグローバルな展開をアピールしていた。

IEEE802.20正式標準仕様として認証されているiBurst(アイバースト)

iBurstに対応した通信モデム端末展示

同社が提供する通信規格として、世界12カ国で商用サービスを行っているiBurstは13カ国目となるインドでの認証を受け、新たに展開をスタートさせていくとのこと。日本ではサービス展開していない同システムだが「5MHzの狭い帯域でも利用が可能なので国内での展開も断念している訳ではない」(説明員)という。

次世代PHSシステムのXGP

同社のXGP基地局

ウィルコムと共同で開発している次世代PHSとなる高速ワイヤレスブロードバンドシステムのXGPは、4月から試験サービスが開始されている。商用サービスは10月より開始する予定だ。

モバイルWiMAXへの取り組み

LTEへの取り組みも紹介

世界的に導入が進むモバイルWiMAXとLTEについての取り組みの案内も行われていた。WiMAXについては、基地局や中継局に加えレピータの開発を行っているとのこと。また、LTEについても無線部と制御部を一体化した小型基地局のプロトタイプを開発しているという。

(2106bpm/K-MAX)