表現の多彩さで文章センスが一気に向上! 連想変換

「暑いですね」という表現に一捻り加えたい。でも、ちょうど良い言葉が浮かんでこないという場合に役立つのが連想変換だ。連想変換は行える文言が限られているが、変換した際にcontrol+Aキーを入力することによって(図74)、「暑い」という言葉から連想される言葉を表示してくれる(図75)。そのなかから言葉を選び表現を変えることによって、自分自身のボキャブラリーが豊かになっていく。

図74 「暑いですね」と入力すると、「暑い」に連想変換候補があることが判る。そこでcontrol+Aキーを入力しよう

図75 すると「暑い」から連想される言葉を変換候補として表示してくれる。右にタブ表示された「連想変換解説」でこれぞと思うものを選べばよい。またcontrol+Wキーを入力することで「明鏡国語辞典」、「ジーニアス和英辞典」等の電子辞典へと切り替えて語句の意味を知ることも可能だ

英語が苦手でもノープロブレム! 英語入力支援機能ATOK 4E(for E)

英単語の入力を強力にサポートしてくれる英語入力支援機能ATOK 4E(for E)の搭載によって、簡単に英単語を入力することができるようになった。ATOKパレットの入力文字種を全角・半角英字に切り替えることでATOK 4Eが有効になる(図76)。そこで「m」「a」「s」と順に入力していくと推測候補モードによって候補が絞り込まれていくので(図77)、入力したかった英単語を簡単に見つけ出すことができる。

図76 文字入力種が全角英字もしくは半角英字になっているかメニューエクストラのアイコンやATOKパレットで確認しておこう

図77 「m」「a」「s」と入力していくと文字を入力するたびに変換候補が絞り込まれ目的の英単語が入力しやすくなった

マスコミって何の略? カタカナ語でも英単語に変換

「ますこみ」と入力して確定させる前に(図78)、control+4キーを入力することによって「mass communication」と本来の英単語へと変換してくれる(図79)。ゼネコンといった和製英語であっても正しい英単語に変換することが可能だ。

図78「ますこみ」と入力してみよう。その後control+4キーを入力すると……

図79 「mass communication」と正しい英語に変換することができた。これは文字を確定させる前であれば図78のように変換の最中でも行うことができる

多彩な入力変換機能を活かすも殺すも環境設定次第

如何だろうか。ATOK 2009が秘めた性能のなかからごく一部の機能を紹介してきたが、それだけでも利便性の高さや、今盛んに叫ばれているライフハックに活かすことができる日本語入力システムだというのを感じ取っていただければ幸いである。

多彩な機能を有しているATOK 2009を本当の意味で使いこなすためには、時と場合に応じた環境設定を施してやることが重要だ。そうすることによって、作業効率を120%にも200%にも高めることができるようになるだろう。願わくば、今回解説してきた内容をはじめの一歩とし、「自分のスタイルに合った環境設定」を模索して、ATOKを使ったライフハックを実践してほしい。