7月9日から12日の4日間にわたり、東京ビッグサイトにて行われた「東京国際ブックフェア」。今年で16回を数える日本最大の本の展示会は、海外30ヵ国からの出展も含めて800を超える出展ブース数に加えて、来場者数もトータルで6万4,000人を超えるなど過去最大の規模となった。

一般公開日には多くの読者が集まった

会場では各出版社によるさまざまなジャンルの書籍販売が行われただけでなく、「デジタルパブリッシングフェア」も同時開催され、デジタルパブリッシングやコンテンツのデジタル化に向けたソリューションも多く出展。「本」をキーワードにした多角的な内容をみることができた。会場の様子も含めて、クリエイターなら気になる情報を写真とともにピックアップしてみたい。

デジタルパブリッシング関連

デジタルパブリッシングフェアでは、コンテンツのデジタル化を軸に電子ブック、組版ソリューション、フォントなどの出展が見受けられた。気になるブースを紹介したい。

モリサワ

モリサワのブースでは、ユニバーサルデザイン書体「UD書体」と、自動組版のシステムにまつわるプロモーションが行われていた

イワタ

イワタのブースでは、「イワタUDフォント」のプロモーションが行われ、新製品であるイワタUD明朝については詳しい解説も

日立システムバリュー

日立システムバリューは、デジタルブック内の写真や情報と業務システムの相互リンクができ、検索、メモ機能や多様なサーバ環境で利用できるソリューション「ZIPOT DigitalBook」にまつわるプレゼンテーションを行った。Flash動画を入れたりなど、デジタルブックというメディアの新たなポテンシャルと可能性が感じられるサービス

GENESYS

GENESYSのブースでは、レイアウト済みのPDFをアップロードすれば、自動的にプリフライトを行い、RIPプレビューを作成、面付作業から1BitTIFFでの書き出しまでをオンライン上で行うサービス「Flow2Press」をプロモーション。同時に、マッチング精度を上げて印刷時の色補正や確認作業が不要な撮影システム「CADDON」もお披露目

大日本スクリーン製造

大日本スクリーン製造のブースでは、ヒラギノフォント中国語版やヒラギノユニバーサルデザインシリーズなどのフォント製品を展示。また、マンガをデジタル化する際に、ゴミの除去や裏映りなどを簡単に取り除くことができ、複雑な操作もなく簡単に着色も行えるPhotoshopプラグイン「Comicool」のデモが行われていた

後半では、会場の様子を写真で紹介。