声優・長谷川明子、待望のメジャーデビューシングル「LEVEL∞(レベル インフィニティー)」が2009年8月5日にリリースされる。本作はテレビ東京系列で放送されているTVアニメ『アラド戦記 ~スラップアップパーティ―~』の新エンディングテーマとなっており、すでに耳にしている人も少なくないだろう。今回は、シングルリリースを前にした心境や曲についての印象など、長谷川本人が語ってくれたメッセージを紹介しよう。

長谷川明子が語る「LEVEL∞」

――個人名義でのソロデビューが決まったときの率直な感想を教えてください

8月5日に「LEVEL∞」でメジャーデビューする長谷川明子。最近レベルアップしたことは「洗濯をする回数が増えたことですね(笑)」

「キャラクターソングは声優としてデビューしてからけっこう歌わせていただいているので、キャラクターを見れば、『こんな感じなのかな』っていう想像がすぐに浮かんだりするのですが、自分の歌となると、『自分の歌ってどんなのだったかな?』っていうくらい、どうやって表現すればよいのかと思って、ちょっとドキドキしました(笑)」

――キャラクターソングでの経験があっても、自分名義ということになると、やはり大変なものなのでしょうか?

「キャラクターソングの場合は、もっと可愛くとか、もっとカッコよくとか、曲を作った方やクライアントの方からの演出や要望が入っていて、すでに方向性が定まってからの収録となるのですが、今回の場合は、そういったことが何もなく、どんな声の感じで、どんな表現で、ということを自分で考えなければならなかったので、やはりちょっと違うなって思いました」

――役を演じるのではなく、素の長谷川明子を表現するのが難しかったということですか?

「演出がなく、『全部自由にしていいよ』っていっていただけるとすごくうれしいんですよ。でもそうなると、『ああ、どうしていいのかわからない』って、ちょっと思ってしまいましたね。最初のちょっとだけですけど(笑)」

――「LEVEL∞」を初めて聴いたときの感想はいかがでしたか?

「素直にカッコいいなと思いました。そして音が、実家にいるときに兄や姉と一緒にやっていたファミコンと同じ音だったので、すごく懐かしいなと思いながら聴いていました」

――曲を作った伊藤賢治さんのことはご存知でしたか?

「はい。兄がすごいファンなんですよ。『ロマンシング サ・ガ』もプレイしていましたし、CDも持っていて聴いていたので、最初は兄が一番驚いていましたね。『伊藤賢治さん? おまえー!』みたいな感じで(笑)。『すごいな』っていわれました」

――レコーディングの際の感想を教えてください

「レコーディング当日には、伊藤さんをはじめ、作詞をされたyuraさんも、編曲をされたKPLECRAFTさんも、皆さん来てくださって、本当にドキドキしていました。やはり曲を作った方の目の前で歌うのはドキドキしますね。ブースの向こうで皆さんが何を思っているんだろうって考えると。でも、『自由にやっていいよ』って皆さんがいってくださったので、のびのびと歌えたかなって(笑)。当日に伊藤さんがメロディを変えたり、yuraさんが歌詞を変えたりということもあって、レコーディング中にさらによりよい形になったのではないかと思います」

――レコーディング当日に急に変更されるというのは珍しいことだと思いますが、そのあたりはすぐに対応できましたか?

「そのあたりは、頑張りました(笑)。ちょっと速い、アップテンポな曲なので、言葉の当てはめ方が複雑だったりするところでちょっと戸惑ったりもしましたが、何回か歌っているうちに、『なるほど』って納得して歌えました」

――「LEVEL∞」の歌詞やメロディで気に入っているところや気をつけたところはありますか?

「気に入っているところは『→(矢印)』ですね。『タタカウ』や『マモル』という歌詞の左についていて、『コマンド・タタカウ』っていうようになっているのが面白いと思って、すごく気に入っています(※)。あと、『心LEVEL∞』とか、サビの部分が好きですね。『レベルが無限大』ってサラっといっていますが、これはこれで凄いことだなって思いました。『一緒に頑張ろう』ということがすごく伝わってくる曲なので、『もっとできるよ』『もっと頑張ろう』っていうことを、心に留めて歌ったつもりです」

※歌詞上では「→タタカウ」「→マモル」などと表記されている。

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