マイコミジャーナル以外のサイトではどうか。例えば、SNSのmixiは、「iPhone 3G」が18.3秒、「iPhone 3GS」が6.4秒と3倍弱の開きがある。iPhone向けに最適化され、容量の小さな「Yahoo! JAPAN」ですら、前者が5.5秒、後者が3.5秒と、「iPhone 3GS」の読み込みは1.5倍速い。タイムを計測せずにアクセスしたそのほかのサイトも、非常に快適なスピードで表示された。回線や端末の状況にも依存するため一概には言えないが、アップルの挙げた「2倍」という数値は、あくまで"控えめな表現"なのかもしれない。

mixiの表示にかかった時間はたったの6.6秒

3.5秒と一瞬で表示されたYahoo! JAPAN

アプリケーションの起動も素早くストレスを感じない

もちろん、スピード上がったのはウェブアクセスだけではない。アプリの起動や、各種機能の動作も大きく改善されている。一例を挙げると、「iPhone 3G」で弾ける状態になるまでに7.5秒かかっていた、「Grand Pro」というサードパーティ製のピアノアプリが、「iPhone 3GS」だとわずか3.4秒で起動した。体感だと、前者が「ちょっと起動が遅いな」と感じていたのに対し、後者は「それほど待たされずに起動した」という印象だ。容量の小さなアプリも、わずかだがキビキビと立ち上がるようになった。

「Grand Pro」の起動速度も2倍以上に

1文字目の入力でつまづくことがなくなった

また、サイトのスクロールがより滑らかになったり、文字の打ち始めに感じていた"引っかかり"がなくなったりと、動作速度の向上によって数字では表しにくい多くのストレスがなくなる。「iPhone 3G」では固まることもあったサイト読み込み中の縦横切り替えも、スムーズだ。また、「OS 3.0」の新機能「スポットライト検索」は、「iPhone 3GS」の方が使いやすいと感じる。ケータイは日々接するアイテムだけに、このような改善は大いに歓迎したい。