【インタビュー】
先日最終回を迎えた『東のエデン』が大きな話題となったフジテレビ"ノイタミナ"だが、その後番組として、2009年7月9日からは『東京マグニチュード8.0』が放送される。タイトルからもわかるとおり、本作のテーマは「地震」。東京にマグニチュード8.0の地震が起こったらどうなるのか? といったところに焦点が置かれている。そこで今回は、『東京マグニチュード8.0』でTVシリーズのアニメでは初監督を務める橘 正紀氏に、作品の概要や見どころ、制作上のポイントなどを語ってもらった。
――『東京マグニチュード8.0』の監督を引き受けるにいたった経緯を教えてください
「まずボンズさんから『地震』の話をやらないかという話が来たんですよ。ただ、ロボットなどのマンガ的、アニメ的な表現は出てこなくて、実際の東京の街に地震が起こったらどうなるかということだったので、それなりのロケをしなければならないし、”手間"もかかる、といったことが最初に頭に浮かんだんですね。なので、話を聞いたときは少し躊躇したのを覚えています。まだキャラクターも確定していなかったので、主人公が決まるまでは、ずっと悩んでいました」
――最初のオファーはとりあえず「地震の話」ということですか?
「初期のプロットでは、地震が起こってお台場から都内の自宅に戻るというストーリーで、主人公は、今でいう『真理さん』にあたる、娘を持つ大人の女性だったんですね。具体的には、娘が待っている家まで人を助けながら帰るというストーリーだったのですが、それをどう料理したらよいか、その段階では自分の中にいいアイデアが浮かんでこなかったんですよ。その後、主人公をお姉ちゃんと弟にしようと思いついたときに、自分のやりたいことができるかも、と本腰が入った感じですね」
――TVシリーズで監督を引き受けられるのは初めてとのことですが、それについてのプレッシャーはありましたか?
「シリーズを通してクオリティコントロールするというのは初めての経験なので、そのあたりは不安でしたね。どこまで自分が設計できるかというあたりは、今現在も手探り状態といった感じです。ただ、自分はこれまでに神山(健治)さんのそばで仕事をしていて、この作品はどういう作品で、何を狙っているのかということをシナリオから押さえて、自分の伝えたいことをキチンと形にするという仕事の仕方を見ていたので、そのあたりを参考にしています」
――そんな神山さんが手がける『東のエデン』の後番組というのもプレッシャーになりますか?
「それももちろんプレッシャーですね(笑)」
――神山さんから何かお話やアドバイスはありましたか?
「今回の作品に関しては特にないですね。ただ、プロダクションI.Gにいた頃、自分が監督として動くかもしれないという作品がありまして、結局その話はお流れになったのですが、その際に自分が監督として、どのようにスタッフを引っ張って行けばよいのかという話を神山さんにいろいろと伺ったことがあったんですよ。なので今は、その頃にいただいた助言を思い出しつつ、そして活かしつつといった感じですね」
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