【インタビュー】

僕がMozillaで働く理由は"情熱"- Asa Dotzlerが語るMozillaの存在意義

1 Firefoxは迷走している? いや、今も全力で走り続けているよ

    後藤大地  [2009/06/09]

    「元はビル建築に携わっていた」という非開発者出身のAsa Dotzler氏

    Google Chromeの開発の勢いには目をみはるものがある。現存するWebブラウザ間で最速ではないかとみられるV8 JavaScriptエンジンにはじまり、JavaScriptアプリケーションの高いスケーラビリティ自動アップデート機能、工夫されたタブブラウジング、セキュリティやロバスト性、メモリ再利用で有利なマルチプロセスアーキテクチャ、考慮されたセキュリティモデルなど、後発のブラウザだけのことはあり、いいとこ取りの設計になっている。メジャーリリースも半年ごととほかのブラウザと比較して短く、エクステンションの対応も正式にはじまるなど、その勢いはとまることがない。

    一方、これまでOSSブラウザの雄として注目を集めてきたFirefoxは、シェアは伸びつづけているものの、Firefox 3.1のリリースが伸びに伸びFirefox 3.5に変更されたり、新JavaScriptエンジンTraceMonkeyのバグのため、さらにリリーススケジュールを3カ月延期したり、結局、Google Chromeと同じマルチプロセスアーキテクチャへの取り組みを開始するなど、一見するとパッとしない状況が続いている。ユーザベースが億単位になり、Firefoxのブラウザ革新は企業顧客を抱えるMicrosoftと同じように緩やかなものになってきたのだろうか。

    Mozillaのストーリーテラーであり、IEやSafari、Operaのエンジニアともつながりが深いAsa Dotzler(アーサ・ドッツラー)氏から、そのあたりの事情を伺った。Firefoxの開発やリリースに対する姿勢は、Mozillaの存在意義、そのポリシーに直結しているという。以前と変わらず、Firefoxは走り続けている、と。

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