【レポート】

E3 2009 - 「PSP go」「ニュースーパーマリオ」を体験! 展示場レポート

    Yoichi Yamashita  [2009/06/05]

    Xbox 360、プレイステーション3、Wiiが出そろってから2年半が経過し、最新世代のゲーム機の競争が中盤戦へと突入した。今年は各社ともソフトタイトル拡充を目標に挙げており、E3(Electronic Entertainment Expo)の展示場でもソフトがブースの主役となっていた。

    SCEA - PSP goでグランツーリスモ!

    SCEAはプレイステーション 3専用タイトルをブースの中央に据えてきた。256人の同時対戦が可能な『MAG』、高所で展開するアクションと主人公の背景に広がるパノラマ風景のグラフィックスでプレスイベント会場を沸かせた『UNCHARTED 2』、そしてファンの期待を裏切らないエグいアクションを披露した『God of War III』の3本。これらに並べて『Guitar Hero : Van Halen』『Fight Night Round 4』『Madden NFL 10』などのサードパーティ・タイトルをアピールしていた。

    『God of War III』に続く長い行列

    『Batman: Arkham Asylum』のコレクターズエディション

    同社はまた秋に発売するポータブルゲーム機「PSP go」を、『Little Big Planet』と『Gran Turismo』の組み合わせで体験できるセクションを用意していた。

    「PSP go」と発表されたPSP向け新タイトルをプレイできるエリア

    標準的な男性が持つと、手にすっぽり収まる感じ

    居合わせた数人の間で「PSP go」の操作性が話題になった。コンパクトになったものの男性の間では違和感がないという意見が目立ち、意外にも女性からフィットしないという声が出てきた。また個人的には問題なかったが、画面がまっすぐスライドするため、L/Rボタンの操作がしにくいという人もいた。

    バッテリー内蔵も気になるところだ。SCEAのスタッフ何人かにゲームのプレイ可能時間を聞いたところ「最大6時間」「3~6時間」「PSPと同じ」などさまざまだった。

    形はmyloを思い出させる

    上部にL/Rボタン、音量ボタンなど

    オーディオ出力、USB/AVポートを備えた底部

    「PSP go」用のケーブル類

    PSP版『Little Big Planet』

    PSP「Hannah Montanaモデル」

    米国任天堂 - やはりスゴい、スーパーマリオ人気!

    Nintendo of Americaは『Wii Sports Resort』と『Wii Fit Plus』を中央に、その横に同じぐらいの大きさで『New Super Mario Bros. Wii』のスペースを設けていた。

    『Wii Sports Resort』のアーチェリー

    『Wii Sports Resort』のAir Sports

    『Wii Fit Plus』。ニワトリになって手を動かしながら空を飛び、目的地に着地

    『Wii Fit Plus』。障害物を越えながら走る

    誰でもすぐに遊べるのが任天堂のゲームの強みである。それはブースにも現れていて、発売前の初めてプレイするゲームでもすぐに熱中できるので、同社のブースは盛り上がる。最大4人による同時プレイが可能になった『New Super Mario Bros. Wii』では、スタッフが声をかけるとすぐに3人が集まり(残る1人はスタッフ)、しかも誰もとまどうことなくゲームを進められる。E3会場にいる人全員がスーパーマリオブラザーズの経験者ではないだろうか……という光景だ。それでもテクニックの差はある。だが、『New Super Mario Bros. Wii』の場合はプレイ経験の異なる人が一緒に協力して楽しめるところが面白い。ブースでは任天堂のスタッフのリードによって全員が旗までたどり着けた。上手な人と一緒に遊ぶことで、誰もが高いレベルで攻略できるようになるという魅力を備えている。

    『New Super Mario Bros. Wii』の試遊スペース

    10のイベントが用意されており、クッパとの対決も体験可能だった

    Electronic Artsが大きな任天堂プラットホーム向けのエリアを用意。写真は『Tiger Woods PGA Tour 10』

    足の動きも感知するEAのトレーニングゲーム『SPORTS Active』

    サードパーティは任天堂とは違った方向でWiiの可能性を開拓。Wiiコントローラを懐中電灯のように持って進むKonamiの『Silent Hill』

    SEGAのFPS『The Conduit』

    Microsoft - ファミリーフレンドリーなXbox 360をアピール

    Microsoftは丸いブースで、ミーティング・スペースを中心に、その周囲を試遊機やプレゼンテーション・スペースなどで囲んでいた。Xboxの浸透に懸命だった頃に比べると、同社のブースはずいぶんと小規模になった。試遊機に手を伸ばさなければ、5分とかからずに1周できてしまう。だが今やE3会場のどこに行っても、パブリッシャーのブースにXbox 360が置かれている。E3における存在感は、以前とは比べものにならないぐらい大きい。

    試遊エリアの中心は『Forza Motorsport 3』。また『Halo 3: ODST』のデモスペースに長い行列ができており、同シリーズの人気の健在ぶりが見て取れた。その裏に回ると『Lips: Number One Hits』と『Lego Rock Band』。その横ではXbox LIVEのデモと、ブース全体では"家族全員が楽しめるXbox 360"という印象。コアゲーマーから一般消費者へとユーザー層の拡大を図るXbox 360の現状を反映した形だ。

    『Forza Motorsport 3』

    『Halo 3: ODST』に並ぶ行列

    新作を解説するシアターは常に満員

    Netflixとのパートナーシップによる、Xbox LIVEでのムービーオンデマンドの説明

    E3は巨大ゲームショーとして生き残れるか?

    2007年、2008年はゲーム業界関係者とメディア限定の小規模トレードショーとして開催されたE3。入場者は4,000人程度だった。今年は、かつて"北米最大のゲームショー"と呼ばれた頃のスタイルに戻され、LAコンベンションセンターがゲームタイトルの巨大な看板で覆われる風景が復活した。ただし、入場者数は06年の6万人から2万人近い減少となる約4万1,000人にとどまった。景気低迷の影響もあるだろうが、2年間の規模縮小で失ったブランド力を取り戻せていないのだろう。

    LAコンベンションセンターでの大規模ゲームイベントに戻ったE3

    その間に米国ではゲームファンのためのゲームイベント「PAX (Penny Arcade Expo)」が急成長し、昨年は約5万5,000人を集めた。今年は9月上旬に開催される。PAXの成功によって米国においては、報道関係者を集めた派手な発表よりも、ゲーマーに直接的に訴えかけるマーケティングのほうが有効と指摘され始めた。ネット時代は口コミ効果というわけだ。

    E3が大規模ゲームイベントに戻ったことで、今年から新旧のゲームイベントが直接ぶつかり合う。果たして今日のゲーム市場において、E3がかつてのような存在感を取り戻せるだろうか。現時点で主催者のESAは、E3をインタラクティブ・エンターテインメントを代表するイベントとして定着させる考えを示しており、E3最終日には「E3 2010」(2010年6月15日 - 17日)の開催が発表された。

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