このほか、拡張性も十分だ。シャドウベイは3基で、うち1基は出荷時に使用した状態になっており、2基分の空きがある。ガイドレールによってメンテナンス性を高めているので増設は用意だ。ケース内のケーブルもあらかじめ綺麗に配線されているので、増設時もこのケーブルに沿って取り回しすると良いだろう。

シャドウベイは3基。ガイドレールを用いたメンテナンス性の良い構造になっている

拡張スロットは、PCI Express x16×2、PCI Express x4×1(物理x16スロット)、PCI Express x1×1、PCI×1となっており、PCI Express x16×1がグラフィックスカード、PCIがIEEE1394コントローラで埋められた状態で出荷される。とくに、PCI Express x4以上のスロットに2基の余裕がある点に注目してほしい。マルチディスプレイのためのグラフィックスカード増設はもちろん、RAIDカードや高速LANカードなどはPCI Express x4/x8接続が主流になっている。こうした拡張カードを増設するさいにスロットの余裕があるのは好ましい。

拡張スロット部。複数レーンのPCI Expressスロットが豊富なのが好印象

1スロットしかない貴重なPCIスロットが埋まっているのを惜しいと感じる人もいるかも知れない。確かに、いざとなったIEEE1394カードを外す、という選択肢を採る必要もあるかも知れないが、本製品はUSBポートが背面に8基、前面に2基と、非常に豊富に用意されている。速度をそれほど必要としない拡張デバイスについてはUSBで代替可能だろう。

フロント部。各種カードスロットのほか、USB×2、オーディオ入出力を備えている

リア部。USBポートが8ポートと多いほか、シリアルポートを備えるのも大きな特徴。IEEE1394は拡張カードで提供される