【レポート】
「人とくるまのテクノロジー展」といっても、展示されるのは4輪やトラックばかりではなく、バイクやセニアカーも見ることができる。それらで目についた展示を集めてみた。
ホンダのブース、インサイトの奥には細身の輸出向けバイクが置かれていた。ブラジル向けの「CG150 TITAN MIX」というモデルで、二輪として世界で初めてのフレキブルフューエルシステムを搭載しているという。ご存じのとおりブラジルはサトウキビから生成したアルコール燃料も使われているが、このバイクはそれに対応し、任意の濃度のアルコール・ガソリン混合で使用できるという。シンプルで、コストも下げなければならないバイクで混合燃料に対応するからこそ意味がある。
スズキのブースでは意外なバイクを発見した。「GLADIUS (SFV650)」という輸出向けのバイクだ。日本でも発売されていた「SV650」のV型2気筒エンジンをオーガニックなデザインのボディに搭載したモデルで、"リーズナブルでスタイリッシュなエントリーバイク"というコンセプトだという。特別な機構は搭載していないが、セカンダリーバルブにアイドル機能を持たす「ISC」により、軽量化やコストダウンを可能にしたという。このGLADIUS、海外ではすでに発売されているが、日本で公開されるのはこれが初めて。日本での発売は未定とのこと。
ホンダブースの端に置かれていたのは耕耘機。汎用エンジンも製作しているホンダだから耕耘機は珍しくないが、この「ピアンタ (FV200)」はなんとカセットボンベで動くのだ。小型コンロで使われているあれである。ボンベ専用品ではなく、普通にスーパーで売っているボンベを使用し、1本で約1時間の耕耘が可能だという。出力もガソリンエンジンとほとんど変わらない。燃料費が安くなるわけではないが、なんといっても手軽さがいい。厳密には、ガソリンはポリタンクで買ってくるわけにいかず、しっかりした金属製タンクが必要だし、クルマに耕耘機を乗せる場合にはガソリンを抜かないといけない。カセットボンベならそういった手間は掛からない。家庭菜園に最適な耕耘機だろう。
スズキブースには、参考出品のセニアカー「MIO」が展示されていた。セニアカーは充電式のバッテリーで動作するものが多いが、このMIOは燃料電池で走行する。充電式の難点は出かける前に充電が必要なことと、電気が切れたら動けなくなってしまうこと。燃料電池ならこの両方がクリアになる。燃料はメタノール水溶液で、タンクは4L。これで約60kmの走行が可能だという。充電式セニアカー(同社ET4D)のほぼ2倍の走行距離だ。さらに約8km走行できる補助燃料ボトルも使用できる。このMIOはまだ市販はされていないが、昨年末から静岡県にリースされ、実証実験を行なっているという。
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