【レビュー】

人気シリーズが完全復活! 最高級のグラフィックスも魅力 - 『トゥームレイダー:アンダーワールド』

6 シリーズ最高峰のグラフィックス

    西川善司  [2009/05/18]

    シリーズ最高峰のグラフィックスを楽しもう!

    「トゥームレイダー」シリーズをプレイしていて楽しいのは、苦労して戦闘やトラップをくぐり抜け、たどり着いた先で、ホッと安堵の息をついて、そこからの景色を楽しめるというところにもある。

    今作は、『TRA』『TRL』にも増してグラフィックスが美しく、到達した小休止地点での情景鑑賞はそれまでの苦労を癒してくれること間違いなしだ。この感覚は登山などにも似ている。できれば大画面テレビでパノラマビューを楽しんでほしい。ちなみに『TRアンダーワールド』のグラフィックスは、おそらく、「トゥームレイダー」シリーズでもっとも美しいビジュアルになっていると筆者は思う。

    とにかくグラフィックスの評価だけは高かった『6』と比べても、自然描写、遺跡の質感ともども、圧倒的に今作が上。特にタイ・ステージの岸壁をフリークライミングしていくシーンは筆者のお気に入りで、下を見れば鮫の潜むコバルトブルーの海原、上を見れば青々と茂るジャングルというコントラスト感は息を飲むほどの素晴らしさである。『TRアンダーワールド』は、基本的に画面内にはララと遺跡と背景からなる情景しか描かれない地味なゲームともいえるわけだが、そういったことを感じさせないアンビエント感の演出は、今作がシリーズ最高だ。環境効果音もいい。

    美しくも妖しい今作のビジュアル。シリーズ最高峰のグラフィックスを楽しもう

    『6』の失敗を経て、変な方針転換をせず、『1』を『TRA』に進化させ、『1』のストーリーを発展させて『TRL』とした近代版「トゥームレイダー」シリーズのやり方は正解であり、実に巧くプロデュースされていると思う。その完結編的な『TRアンダーワールド』は、『1』のオリジナルの面白さに加え、ストーリー的な起伏も巧く盛り込まれているため、エンタテインメントとしての質が高い。その一方で、『1』から進化がなく、あまり頭の良くない敵のAIについては、今後の課題を浮き彫りにした感じはある。ただ、『TRアンダーワールド』は「トゥームレイダー」シリーズを完全復活させることに成功した作品だといっても言い過ぎではないだろう。

    今後の「トゥームレイダー」シリーズの展開にも期待したい!

    (トライゼット西川善司)

    ゲームタイトル トゥームレイダー:アンダーワールド
    メーカー スパイク
    対応機種 プレイステーション 3
    Xbox 360
    プレイステーション 2
    Wii
    ジャンル アクションアドベンチャー
    発売日 2009年1月29日 (プレイステーション 3/Xbox 360)
    2009年4月23日 (プレイステーション 2/Wii)
    価格 7,140円 (プレイステーション 3/Xbox 360)
    6,090円 (プレイステーション 2/Wii)
    CEROレーティング C (15才以上対象)
    Tomb Raider: Underworld (C) 2008 Eidos Interactive Ltd. Developed by Crystal Dynamics Inc. Tomb Raider is registered trademark of Eidos Interactive Ltd. Tomb Raider: Underworld, Crystal Dynamics, the Crystal Dynamics logo, Eidos, and the Eidos logo are trademarks of Eidos Interactive Ltd. All rights reserved. Marketed and distributed in Japan by Spike.



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