ゴールデンウィーク中に、子供を対象にした体験セミナーが、全国のアップルストアで開催された。東京・銀座のアップルストア銀座では、3日~5日の3日間、1日2回ずつ、「キッズワークショップ」を開催。親子が一緒になって、Macに向かう姿が見られた。

「キッズワークショップ」とは?

キッズワークショップは、6歳~14歳までの子供を対象に、親子でアプリケーションソフトに触れながら、Macを楽しんでもらおうというものだ。アップルストア銀座では、連日午前10時30分からと、午後2時30分からの2回のワークショップを開催。日替わりで、「フォト」「ミュージック」「プレゼンテーション」という3つのテーマで、アップルストアのスタッフが講師となり、Macのアプリケーションの操作方法を教えながら、Macを体験することができた。

キッズワークショップは3日~5日にテーマが日替わりで開催された

キッズワークショップが行われたアップルストア銀座のStudio

アップルストアのスタッフが操作方法を伝授

アップルストア銀座で3日に行われた「フォト」ワークショップでは、デジタルカメラで撮影した写真を、iPhotoを使って編集やプリントした他、さらにウェブで共有したり、フォトアルバムやスライドショーを作ったりといった操作を体験。ワークショップで完成させたDVDとともに、次の作品づくりに活かせるマスターブックもプレゼントされた。

4日の「ミュージック」ワークショップでは、音楽制作ソフトGarageBandを使って、参加者自らが作曲に挑戦。ループ、ビートなどを使いながら、さらに、自分のボーカルを入れた曲作りを教えた。完成した楽曲を収録したCDと、今後の曲作りに役立つマスターブックをプレゼントした。

5日に行われた「プレゼンテーション」ワークショップは、Keynoteを使ったプレゼンテーションを制作。参加者が自己紹介をする形で、文字や写真、エフェクト効果を活用したプレゼンテーションコンテンツを制作した。

「プレゼンテーション」ワークショップ

今回取材ができたのが、5日午前10時30分からの「プレゼンテーション」ワークショップ。

小学生から中学生まで11人の子供が参加し、自己紹介をテーマに、MacBook Proに搭載されたKeynoteを利用しながら、2時間にわたって、コンテンツを制作していった。

親子が一緒になってKeynoteを操作

最初に、講師となるアップルストア銀座のスタッフが、Keynoteを使って自己紹介。これによって、プレゼンテーションとは、どんなものかを説明。続いて、参加者それぞれが、口頭で「名前」「住んでいる場所」「好きな食べ物」を自己紹介。MacBook ProのDockにKeynoteを追加したあと、自己紹介の内容を、1枚のスライドにまとめた。

なかには、キーボード入力に慣れていない子供もいたが、英文字とひらがな、漢字などを交えて入力。さらに、色をつけたり、フォントを変えたり、エフェクト機能を活用して、装飾を施していった。

スタッフの説明で、スライドの中身のエフェクト効果を実現できる「ビルドインスペクタ」や、スライド切り替え時の効果を設定できる「スライドインスペクタ」機能を知った子供たちは、それらの機能を駆使しながら、創造力を発揮したコンテンツを制作していった。

キーボード操作で文字を入力

マウスを使ってエフェクト効果に工夫を凝らす

また、MacBook Proに搭載されているiSight(Webカメラ)を利用して自分の写真を撮影。Photo Boothによる各種の写真加工技術を活用して、楽しい写真をスライドに貼り付けた。

写真は、Photo Boothを利用してすぐに加工

裏技で、アップルのロゴマークが画面に。たくさん貼り付ける子供も

そして、[option]+[shift]+[k]キーで、アップルのロゴマークが挿入できる「裏技」を紹介。まさにスティーブ・ジョブズCEOの気分でプレゼンテーションの締めくくりのスライドを作った。

ここまでの基本操作の習得で約1時間。ここから約40分を使って、「自己紹介」をテーマに、スライドに改良を加えたり、新たなスライドを追加したりといった作業を行った。

なかには、所有しているiPhoneで撮影し、保存していた写真をプレゼンテーションに使用するという子供もいるなど、ユニークなコンテンツが相次いだ。限られた時間だったため、スライドの枚数は5~6枚といったところだったが、それでも、文字や写真などがKeynoteの豊富なエフェクト効果によって、動いたり、消えたり、変化したりといった動作に、笑い声や歓声があがっていた。

完成したコンテンツは、用意されたDVDに保存。それらの作業も、参加者ひとりひとりが行った。

完成した人は手をあげて、次の操作に進む

用意された専用DVDにコンテンツを保存

完成したコンテンツを使って、実際のプレゼンテーションも行った

これでコンテンツは完成だが、ここで参加者の中から自分でプレゼンテーションをしたいという子供を募集。4人が前に出て、できあがったばかりのコンテンツを使用して、プレゼンテーションを行った。

わずか2時間前には、Keynoteを触ったことがなかった子供たちが、Keynoteを使って、自己紹介のプレゼンテーションを堂々と行えるまでになっていた。

アップルストアの同イベントは、毎年恒例となっており、参加費が無料であること、専門スタッフから操作方法を直接学べることから、毎回、すぐに定員に達してしまうという人気ぶり。ゴールデンウィーク以外にも、新年と、夏休み期間中にも実施しているが、やはり毎回すぐに定員に達してしまう状況に変わりはない。

「プレゼンテーション」ワークショップに3人の子供を参加させた父親は、「仕事で使用するプレゼンテーションには、いつもKeynoteを使用しており、ぜひ子供たちにも体験してほしかった。すぐに申し込みをしたのだが、ぎりぎりことに申し込むことができた。他のワークショップは人気が高く、間に合わなかった」と、人気の高さを裏付けた。

最後にみんなで記念撮影

参加者には、親子お揃いのゴールデンウィークオリジナルTシャツもプレゼントされた

アップルストアでは、今年夏にも、子供向けの「キッズワークショップ」を開催する予定だという。時期、内容については未定となっているが、アップルストアの利用者にはメールで通知が行われる。

なお、6日午後1時からは、家族をテーマにした写真を披露して、素敵な賞品がプレゼントされるファミリーフォトコンテストが開催される。こちらも定員がいっぱいとなっている。