山形県は30日、東京・銀座一丁目に"山形の食文化の発信"を目的とした県のアンテナショップ「おいしい山形プラザ」をオープンする。2フロア構成の同ショップは、1階が特産品販売コーナー、2階がイタリアンレストラン「ヤマガタ サンダンデロ」となっている。

1階特産品販売コーナー

2階のレストラン「ヤマガタ サンダンデロ」

山形県らしい商品が約500種

山形県商工労働観光部産業政策課の青柳剛課長

オープンに先駆け、27日にはマスコミ向けにプレスプレレビューが開催された。冒頭で山形県商工労働観光部産業政策課の青柳剛課長が、「山形の文化や観光をPRし、県産食材の利用拡大を目指したい」と意気込みを語った。続いて、特産品販売コーナー参画企業のうちの1社であるエイコウ代表取締役・舟山隆さんが、今回の商品選定のポイントを説明した。「できるだけ無添加で安全なもの、自信を持っておすすめできるものだけをセレクトしています。山形らしさをアピールできる商品を約500種揃えました」。

その一例が、ドイツで開催される国際食肉コンテスト(IFFA2004)で金賞などを受賞した「スモークハウスファイン」のソーセージやベーコンだ。化学肥料を使わずに飼育した県産の豚肉を使い、加工時にも化学調味料や防腐剤といった添加物は一切使わないといったこだわりようだ。他にも、おかひじきや山菜など東京では珍しい野菜類、さらにはサクランボをはじめとした果物も数多くラインナップ。さくらんぼは基本的に毎日前日に収穫されたものを入荷するといい、フレッシュな味わいが楽しめる。さらに県内の蔵元から集めた50銘柄の地酒や、県内にある11のワイナリーすべての銘柄を用意する。また、テレビ番組『はなまるマーケット』で坂本龍一さんの"おめざ"として紹介された「こんにゃくそば」もラインナップする。

丘ひじき

6月以降は露地物が登用する予定のサクランボ

坂本龍一さんの"おめざ"である「こんにゃくそば」。しっかりとしたそばの風味とプリプリしたこんにゃくならではの歯ごたえが魅力

山形の有名シェフがプロデュース

一方、2階のイタリアンレストラン「ヤマガタ サンダンデロ」は、山形県庄内地方のレストラン「アル・ケッチャーノ」の奥田政行シェフがプロデュース。「この店でも山形の食材にこだわり、東京の人々にそれらを認知してもらうことで、地方の農業の活性化に貢献したい」と奥田シェフは抱負を語った。

ちなみに、店名にある「サンダンデロ」は「(山形)産なんでしょ? 」という意味の山形弁でもあるという。パスタには山形特産のだだ茶豆や山椒などを練りこんたものを使い、山形の天然水で炊いた県産ブランド米「つや姫」もメニュー化。ランチは1000円~、ディナーコース(要予約)は5,500円~となっている。

山椒やだだ茶豆を練りこんだパスタ、山形県産牛を使ったプレートなど、"山形産"にこだわったメニューを提供する

なお、オープン初日となる30日は、山形出身の劇作家であり女優の渡辺えり(2007年に渡辺えり子より改名)さんや、同じく山形出身のお笑いタレントのウド鈴木さんを迎え、オープニングイベントが開催される。10:45分スタート(10:15受付開始)で、会場は「おいしい山形プラザ」。オープニングイベント来場者には、山形米「つや姫」や山形名産玉こんにゃくがプレゼントされる予定(共に数に限りあり)。

おいしい山形プラザ店頭