【インタビュー】

キャラクターが持つ「魂」に器を与える仕事 - キャラクターデザイナー・高田明美

1 毎日絵ばかり描いていた

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『うる星やつら』『魔法の天使クリィミーマミ』『きまぐれオレンジ☆ロード』『機動警察パトレイバー』などで知られるキャラクターデザイナー・高田明美さん。イラストや創作、さらにはジュエリーデザインなどの作品に込められた想いとは?!

高田明美さん

――高田さんのOfficial Web SiteのPROFILEの冒頭には、"幼少時、立つよりも早く、「はいはい」で家中の壁にクレヨンで壁画を描く"とありますが……。

「描いてない自分というのは、記憶にないですね。遊ぶっていうと、絵を描くことでしたから。親にとっては、静かで手のかからない子どもだったんじゃないでしょうか。外にも遊びに行かなかったし、家で描いてるほうが楽しかったので」

――その壁には……。

「手の届くところには、裏の白い広告の紙が全部貼ってあって、そこに描きまくっていました」

――その後は、どうされたんですか?

「小学校に上がるとノートのはじに鉛筆で描いてましたね。それだけじゃなくて、黒板にチョークで、お姫さまを描くんです。早生まれなんで体ちっちゃいし、運動できないし、勉強もそんなに好きじゃなくって。でも、黒板にお姫さまの絵を描くと、スターになれたんです」

――"絵描いて"と、せがまれたりとか。

「そうそう(笑)。それで、中学生のときからは、罫のないノートに、毎日毎日、何ページも何ページもお姫さまや王子さまを描いて、大学時代までやってましたね。30~40冊はあるんじゃないかな、今でも書庫に」

――そうやって、ずっと描いてらして、将来も絵を描くお仕事に就かれるために、当然のように、多摩美術大学に進まれた……。

「いえ、高校2年の春までは薬学部に入って、医者か歯医者のお嫁さんになるっていうコースなんだと思ってました」

――と、おっしゃいますと?

「実家が歯医者で、今は姉が歯医者なんですけど、親から姉は歯医者さんに、わたしは医者か歯医者のお嫁さんになるようにって、どうも誘導されてたようなんですね。それが、あるとき、"やっぱり、絵描いてたいな"と。"近いのは、マンガ家かな"って。親にそう言ったらもう反対もされなくて、"でも、学校ぐらいは行ったほうがいいんじゃない"って。で、美術大学で、デザイン科が一番近いんじゃないだろうかと。グラフィックデザインっていうのは、就職できますしね(笑)」

――ところで、大学時代にタツノコプロにファンレターをお出しになったとか。

「『科学忍者隊ガッチャマン』の。当時は珍しかったんで、"スタジオ見学来れば"みたいな話に……。おみやげにセル画をもらったり。まだありますよ、家に」

――お姉さんと妹さん(イラストレーターで銅版画家の高田美苗さん)の3姉妹で行かれたそうですが……。

「妹が焼いてくれたレモンメレンゲパイを持って、いつもは履かないスカートを履いて行きました。その後、2、3年通ってたと思います、月に1回ぐらい(笑)」

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インデックス

目次
(1) 毎日絵ばかり描いていた
(2) タツノコプロは大学院
(3) キャラクターはずっと心の中に
(4) 幸福な世界観を受け取ってほしい

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