デジタル名刺ガジェット「Poken(ポーケン)」、ちょっと話題中。パンダや芸者バージョンなどもある

現在ブロガーやSNS利用者たちの間で話題に上り、この手のトレンドに敏感な人たちに広まりを見せているのがデジタル名刺ガジェット『Poken(ポーケン)』だ。Amazon.co.jpでの販売も好調のようで、いち早く手に入れた人もいるだろう。だが、この「ポーケン」、お互いのポーケンをタッチさせて情報を交換する「ポーケン」所有者が相手としていなくては始まらない。ネット上では流行の兆しを見せてはいても、"回りは誰も持っていない"では、ぜん~ぜんツマラナイし、ポーケンの意味がないのである。

というわけで、4月10日に渋谷JEEKAHN'sで開催された「Poken Night!!」に参加してきた。

ポーケンてなんだ?

「Poken Night!!」の様子をお伝えする前に、ポーケンについての少し説明をしておこう。

ポーケンとは、あらかじめ自分のプロフィール情報を専用のサイトに登録しておき、相手と名刺交換を行うように「情報をデータで交換する」ストラップ型の電子名刺ガジェットだ。

住所や電話番号など従来の名刺上に記載している情報以外にも、メールアドレス、ブログ、ホームページアドレス、SNSやメッセンジャーの登録ID情報といったWebでのコミュニケーションに関連したプロフィール情報を一元管理し、相手と情報交換できるというのが特徴。別名「SNS名刺」「ソーシャル名刺」などとも呼ばれている。開発元はスイス・Poken SA (Switzerland)、日本での総輸入販売代理をアコニ(株)が行っている。

名前を交わす前に「ハイフォー」。カメラやドリンクで片手がふさがっていてもタッチできるのでパーティや懇親会などの場で便利だ

小さな人形型のガジェット(USBメモリのようにも見える)には個々にIDが付いており、その手のひら部分(センサー部)を合わせることでお互いのIDを交換し記録し合う(=この行為を"ハイフォー"と呼ぶ)。ガジェットそのものにプロフィール情報を持たせるのではなく、Pokenの公式サイトにある「Do you Poken?(ポーケンしよう)」上に情報を登録しておき、ポーケン本体にあるUSB端子をPCに差し込んで、IDを交換した人たちのデジタル名刺を見たり、管理したりすることができるという仕組みだ。登録はポーケンでタッチをした後でもできる。

Twitterのつぶやきが発端?!

今回の「Poken Night!!」が開催となった事の起こりが、まさに最近のTwitterの波と、その流れに乗った感じで非常に興味深い。

日本公式サイトがオープンした3月13日の直後に、TwitterやFacebookで、「ポーケン気になる」「ポーケン欲しいな」といった発言が出始めたのだが、中にはポーケンは単体購入よりもセット購入が割安なため「ポーケンの共同購入しませんか」とコメントする人も……。

モバイルウェブディレクターを務めるcazuki氏も、そんな一人だった。Twitter上で「ポーケン共同購入企画」を呼び掛けるとすぐに人数に達して、ポーケンを購入。今度は「ポーケンでのイベントやりたいなー」というコメントを発して、3月16日には「Poken Night!!」開催が決まっていた。当初、cazuki氏のブログ「mbdb」内での告知では、40名程の参加者を募っていたが、仮申し込みの時点で100名に達し、3月21日には申し込みを締め切った程の人気ぶりだった。「Poken Night!!」には、日本の販売管理元が運営する「Poken Japan」からも参加表明が来た。