米Microsoftは13日(現地時間)、現在リリース準備を進めているWindows 7 RC版でのベータ版からの変更点について説明した。これは以前に同社が紹介した36の変更点(「『Windows 7』RC版はこうなる、36の変更・改善点を一挙公開」)と、Internet Explorer (IE)8やWindows Media Player(WMP)などの機能オン/オフ(「Windows 7、RC版で機能カスタマイズ強化 - IE8オフが可能に」)に関する話題の続きにあたるもので、新たに28項目がリストアップされている。本稿ではそれらを駆け足で順番に見ていこう。

(1)タスクバーのUIを改良

Windows 7での従来バージョンからの最も大きな変更点がUIまわり、特にタスクバー関連の機能だ。Windows 7では実行中のアプリケーション・ウィンドウの選択に「サムネイルビュー」と「リストビュー」のいずれかを利用できる。サムネイルビューはVistaライクな方式で、リストビューはXPライクな方式だが、特に大量のウィンドウを開くユーザーには後者が便利だといえる。だがベータ段階でのリストビューは古いタイプのUIをそのまま継承しており、たとえばウィンドウの終了には右クリックからメニューを選択……といった手順が必要だった。RCの新UIでは、タスクバー上のアイコンにカーソルを重ねるとリストビューが出現し(ベータ版ではクリック動作が必要)、リストにカーソルを合わせると「×」アイコンが出現して右クリックなしでウィンドウを閉じることができる。

XPライクなリストビューを改良して、サムネイルビューと同等の操作感に

(2)コントロールパネル・ジャンプリスト

Windows 7で特徴的な機能の1つに「ジャンプリスト」が挙げられるが、こちらもベータ版から改良が加えられている。たとえばコントロールパネルを右クリックして出現するジャンプリストでは、最近利用したアイテムが一覧に出現し、素早くアクセスできるようになった。

コントロールパネルのジャンプリストに「Recent」が出現

(3)PowerShellジャンプリスト、(4)リモートデスクトップ・ジャンプリスト

両者ともにジャンプリスト機能の強化だ。PowerShellではこれまで分離していた作業、たとえば外部モジュールの呼び出し、Integrated Scripting Environment (ISE)の起動、ドキュメントの読み込みなどを、ジャンプリストから一括して行えるようになった。またリモートデスクトップのショートカットをタスクバーに登録し、簡単に接続先を呼び出せる。

(5)タスクバー設定の保存

「タスクバーの設定を変更したが変更内容が保存されていなかった」という経験はあるだろうか? 従来までのWindowsでは、タスクバー関連の設定変更を行ってもExplorerの終了までは設定が保存されない仕様になっており、これが原因で発生していた現象だ。OSが正常にシャットダウンされなかった場合、変更内容は保存されないことになる。RC版ではベータ版でのバグを見直しつつ、最終的に設定のカスタマイズから30秒で設定が保存される仕組みへと変更された。