【インタビュー】
2009年2月発表されたWindows Mobileの新バージョンとなる「6.5」では、パートナーリストの中にNTTドコモ、ソフトバンクモバイル、ウィルコムの名前が挙がっている。Microsoftでは2009年後半に向けてWindows Mobile事業の強化を進めており、関連サービスの詳細も次第に明らかになってきたが、日本国内で新製品やサービスはどのように展開されるのだろうか。日本のWindows Mobile事業を統括するマイクロソフトのモバイルコミュニケーション本部長・越川慎司氏に詳細を聞いた。
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マイクロソフト モバイルコミュニケーション本部長・越川慎司氏 |
まず、最も気になる搭載製品の登場時期だが、「Windows Mobile 6.5自体の開発は春先には完了する予定です。既に端末ベンダーの方には開発途中のバージョンに触れていただいており、当社の発表から搭載製品発売までのスケジュールは、おおむねこれまでと同様になると思います」(越川氏)とのことで、具体的には、今年第4四半期には日本国内でも搭載製品が発売される見込みだという。
欧州市場では東芝がこの夏に「TG01」の発売を予定しているように、Windows Mobile 6.5の前に投入されるWindows Mobile 6.1ベースの製品も多い。HTCは、今年第2四半期にも発売する新製品「Touch Diamond 2」「Touch Pro 2」に、当初は6.1を搭載して出荷し、準備が整い次第6.5への無償アップデートを提供するとしている。
越川氏によれば「マイクロソフトとしては、6.1から6.5へのアップグレード版を提供することはありません」という。これには、6.5が要求するハードウェア性能が従来よりも若干上がっていることや、組み込みOSという性質上、PCのように簡単に上書きアップデートすることがそもそも難しいという事情がある。Touch Diamond 2やTouch Pro 2は、あくまでHTCが独自に対応するケースということになる。加えて、通信事業者を通じて販売される製品については、事業者の対応が必要になる場合もある。
ただし、マイクロソフトとしても6.5が登場するまで現行製品の「買い控え」が発生することは望ましくないと考えており、アップデート対応が行われること自体は歓迎だという。実際、過去に日本でもイー・モバイルが「EM・ONE」でWindows Mobile 5.0から6へのアップデートを行ったことがあるので、時期や製品の性質によっては、一部製品で同様の対応が行われる可能性もある。
なお、KDDIとイー・モバイルが賛同企業として名乗りを挙げていないことについては、6.5の発表時点ではまだ製品投入に向けた決定が行われていないというだけで、両社による搭載製品発売の可能性が否定されるものではないとしている。また、これまで日本国内でWindows Mobile搭載スマートフォンは「Windowsケータイ」の愛称でPRされてきたが、今後基本的には新たに打ち出された「Windows Phone」が世界共通ブランドとして使われる見込みだ。
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