そろそろiPhoneで本を読みたい頃 - タイプ別に見るiPhone用ブックリーダー

データダウンロード型ブックリーダー

青空文庫には、実にさまざまな作家の作品が登録されている。これらのなかで読みたい作品があれば、データダウンロード型のブックリーダーが便利だ。

データをダウンロードするという手間はかかるが、Wi-Fiを利用すればかなりの長編でもほとんど時間がかからない。書店の名作文庫の棚で、好きな作品を選ぶのと同じような感覚で、作品名別あるいは作家別に作品を表示してくれるから、読みたい作品を選択すればいい。データがダウンロードされ、あとはオフラインでじっくり読める。

このダウンロード型ブックリーダーでは、お勧めは『豊平文庫』だ。青空文庫の作家・作品のインデックスがあり、ここから作品を選ぶと実際にアクセスし、データをダウンロードしてくれる。デフォルトのフォントや背景色などが、まさに文庫本を読む感覚に近い。読み止し部分に入る栞(しおり)も、本物っぽくていい感じなのだ。

『ポケット文庫SkyBook』はダウンロード型でありながら、パソコンと連携して独自にデータをダウンロードすることもできる。また、作品中で文字列をドラッグするとこの文字列を取り込み、gooで検索する機能も備わっている。

『i文庫』は、標準で150冊ほどデータが内蔵されており、それ以外の文庫もダウンロードして楽しめる。おもだった作家の作品は収録されており、データ収録型とダウンロード型のいいとこ取りのアプリといえる。