【レポート】

中小企業にも仮想化の恩恵を - 3社が共同で提供するサーバパックの狙い

1 仮想化は中小には敷居が高い

    エースラッシュ  [2009/02/09]

    2月4日-6日にかけて、品川 ホテルパシフィック東京で大塚商会主催のイベント「実践ソリューションフェア2009 in 東京」が開催された。会場では「ITでオフィスを元気にする!」をテーマとした最新ソリューションの展示や各種セミナーが行われており、初日から数多くの来場者で賑わっていた。今回はその中でも大塚商会、NEC、マイクロソフトの3社が発表した「1台2役サーバパック」に焦点を当て、各社の代表に話を聞いた。

    イベント初日から数多くの来場者で賑わいを見せる会場内

    デモンストレーションを交えたソリューション紹介に、多くの参加者が興味を寄せるテーマステージ

    「最近では『仮想サーバ』という言葉をさまざまな場所で耳にします。しかし、本当の意味で仮想化による物理サーバの効率的な活用を、ユーザーに訴求しきれていないように感じます」と語るのは、大塚商会 マーケティング本部 テクニカルプロモーション部 サーバ・シンクライアントプロモーショングループ 課長の中本明彦氏だ。

    確かに、一般ユーザーが『仮想化』と聞いて最初に思い浮かべるのはブレードサーバを用いた大規模なサーバ統合であり、中小企業などには敷居の高いイメージが強いだろう。こうした状況から中本氏は「サーバ統合を主眼とした大企業向けの仮想化ソリューションは、数多くのメーカーが提供しています。その一方で、世の中には1台や2台で構わないから仮想化サーバを欲しいという中小企業の重要も確実にあるはずです」と続ける。そこで大塚商会、NEC、マイクロソフトの3社は最も低価格で仮想サーバを導入できる「1台2役サーバパック」により、仮想化が中小企業にも身近で大きなメリットをもたらすことを具体案として提示したわけだ。「1台2役」というわかりやすいネーミングにしたのもそのためだ。

    この1台2役サーバパックは、NECのPCサーバ「Express5800シリーズ」と、マイクロソフトの「Windows Server 2008 Hyper-V」を組み合わせ、大塚商会が1台の物理サーバー上に2台以上の仮想サーバを利用できるようあらかじめ設定した、中小企業向けのソリューションだ。ユーザーはアプリケーションを追加するだけで、手軽に仮想サーバを利用できるようになる。コスト削減効果も高く、複数台の物理サーバを所有もしくはリースする従来方式と比べて、ハードウェアやOSのインストールなどサーバ導入において約30%のコスト削減を実現できるという。

    また、監視やバックアップを一元管理することによる運用コストの削減、サーバ設置スペースの削減も行える。さらに中本氏は「ソフトウェアとハードウェアの購入タイミングが必要に応じて変えられる、これも仮想化による大きなメリットです」と付け加える。1台2役サーバパックでは仮想化により自由なタイミングでソフトウェアやハードウェアの購入が行え、アプリケーションの移行も容易になる。従来のようにリース切れの時期に合わせ、一度に莫大な経費をかけることなく、資産を有効活用しながらフレキシブルに対応できるというわけだ。

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