【インタビュー】
――iPhone以外のデバイスでの展開は考えていますか?
近藤氏 Windows Mobile向けには準備しています。それはiPhone以前から話をしています。一時はWindows Media Centerでもやるような話を検討したことがあります。実際にやるかどうかはビジネスモデルの問題と、今のスマートフォンでうまく使えるかどうかという点も判断してからですね。
モバイルの重要性は、ユーザーとか読者のポケットの中に入っていかないと、メディアの接触時間で負けてしまうということです。
MSN産経ニュースでは新聞に載せていない記事をたくさん載せています。それに、新聞の裏側には形にならないまま捨ててきた価値のある情報がたくさんあります。これが新たな形になってポケットに入ってくると、いろいろできる要素があるはずです。
どんなにいいことを書いても、わかってもらいたいことを書いても、(読者の)目に触れて読んでもらえないと意味がないじゃないですか。読んでもらうことが大切なんです。「私たちのメディアに時間を割いてください」と言うために、いろいろな努力を続けていかなければならない。
とにかく、あらゆる手段でユーザーに近寄りたい。あらゆる手段でポケットに入り込みたい、懐に入り込みたいですね。
――iPhoneモデルには他社も注目しているのではないでしょうか。今後の展開に期待しています。
近藤氏 いまは苦しい時代なので、ユーザーと一緒にサービスをつくる時代になっているのかもしれません。応援してもらいながら、ついでに知恵を貸してくれませんか、と。「一緒にビジネスモデルを考えてくれ!」というのが本当に正直なところなんです。
圧倒的な取材力と情報量を持つ新聞社にとって、情報を記事単位で配信するニュースサイト事業に力を入れるのは当然だ。一方で産経新聞グループは、新聞のレイアウトが持つ"読者へ訴えかけるチカラ"を、紙以外のメディアで伝えるべく、多くの試みを行なってきた。その試みを近藤氏は「失敗の歴史」と表現するが、iPhoneというデバイスとの出会いによって、これまでにない手応えを感じているのは確かなようだ。デジタル事業を健全に継続するためのビジネスモデルが確立されれば、新聞の読まれ方が大きく変わる転機にもなるのかもしれない。
片手で読める新聞アプリはなかなか快適だし、新鮮だ。今後、iPhoneアプリ「産経新聞」は読者の声を取り込みながら、より積極的に展開していくはずだ。レイアウトに価値を置いた情報メディアに共感した方なら、「AppStore」などを通じてレビューを投稿し、新たな新聞購読スタイルの流れに参加してみてはいかがだろうか。
iPhoneアプリ「産経新聞」生き残り案
いまだ暗中模索(?)の近藤氏はインタビューの中で、ビジネスモデルを広く募ってみるといいかもしれないと話した。そこで、我ニ妙案アリ! という方は、産経新聞社のご意見窓口 (u-service@sankei.co.jp) までご一報を。優秀案にはステキなプレゼントを用意するとのことです。
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