モニターを5,000名募集 -基本使用料と通信料に加えて端末も無償提供

同社が提供する高速モバイルデータ通信サービス「UQ WiMAX」は、有料サービスが開始される7月1日に先駆け、2月26日より6月30日までを「お試し期間」として、モニターユーザー限定で、サービス料無料で提供する。お試し期間では、基本使用料と通信料が無料になるほか、モニターユーザー限定のサービスとして、データ通信カードが無償で提供される。

モニターユーザーは2月3日より15日まで5,000名を募集する。東京都23区または横浜市・川崎市在住の20歳以上の個人が対象となり、申込受付はUQコミュニケーションズの公式サイトで行う。データ通信カードは2月26日より順次発送される予定となっている。

約4カ月間、完全無料でテストサービスが提供される

モニター募集は5,000人と規模が大きい。応募条件は比較的厳しいが、都内に住む人ならば試してみる価値は大いにありそうだ

有料サービス開始時の料金プランは、月額4,480円で完全定額制の「UQ Flat」1種類のみ。2年契約割引などの”縛り”もない。同社では、料金体系のシンプルさとリーズナブルさをアピールしていくという。端末価格も12,000円台から13,000円台と他社のデータ通信カードより安価に設定されている。

サービスを開始する2月26日の時点のサービスエリアは、東京23区と横浜市・川崎市の一部。その後有料サービス開始までに首都圏、京阪神、名古屋エリアへ拡大する予定。基地局については、当初はサービスインに合わせて615基の設置を目指していたが、現状では500基少々の設置に留まっているという。

高速性と低いランニングコストで勝負を挑むUQ WiMAX

エリア展開はまだまだこれから。全国の主要エリアのカバーにも4年かかる見通しとなっている

また同サービスのオプションとして公衆無線LANサービス「UQ Wi-Fi」の提供を予定。こちらのサービスは利用料無料で提供される。3月14日より東海道新幹線にて一部先行提供を開始、2009年秋より主要交通機関での提供を予定している。

サービス開始後、WiMAXが全国に普及するまでの”繋ぎ”としての役割も果たす

最後にUQ WiMAXのロードマップについて解説。今回は、データ通信カードのみの提供となったが、有料サービス開始前には、WiMAXのPCへの内蔵を進め、MIDやUMPCなどの提供も行っていくという。「WiMAXは色々なものに入っていく。テレビやゲーム機、カメラといったものにも納まるのではないだろうか」(田中社長)。

このほか、WiMAX技術の汎用性や高集積性についても強くアピール。無線LANの普及していった速度を表したグラフと共にWiMAXの普及予想グラフを並べ「(ノートPCへ)Wi-Fiが入っていったのとほぼ同じスピードでWiMAXを普及させていきたい」(同)とその意気込みを語った。

WiMAXがモバイルデータ通信の世界だけではなく、あらゆる機器に搭載される時代を目指す

無線LANの普及グラフとWiMAXの普及予想グラフ。無線LANと違い公共インフラの整備という壁がある分、普及には若干時間が掛かると予想される

会場にはUQ WiMAX製品の展示・実演コーナーが設けられた

ノートPCに組み込まれたインテル製Wi-Fi/WiMAXモジュール

ThinkPadに接続されたUD01SS。USB接続タイプは汎用性に富むため、今後の主流となるだろう

ExpressCard/34タイプは、フルスペックのノートPCユーザーには利便性が高い

「UD02NA」。PCカードスロットを持つノートPCが減少しているため、需要は少ないかもしれない

「UD01NA」USBコネクター部が自由に稼動するため使い勝手が良い

「UD01SS」。非常にコンパクトなUSB接続タイプ。コネクター部は背面へ回転させて本体に収納できる

「UD02SS」。UQ WiMAXの端末は全てシルバーに統一されている

(あるかでぃあ/K-MAX)