MiniUMLは、.NET Framework3.5のWPF(Windows Presentation Foundation)の機能を使って開発されたUMLダイアグラムエディタです。MiniUMLという名前から分かるようにシンプルなUML(クラス図)を記述できます。本格的なUMLツールにはかないませんが、ちょっとしたアイデアをクラス図に落としてみる時に使ってみてはいかがでしょうか。
入手/実行方法
MiniUMLはCodePlexからダウンロードできます。実行するだけであれば、バイナリ形式「MiniUML, release 1.0 (binary).zip」をダウンロードします。ソースコードからビルドしたい場合は、「MiniUML, release 1.0 (source code).zip」をダウンロードします。
バイナリ形式の場合、MiniUML.exeをダブルクリックします。ソースコードの場合は、Visual Studio2008(C#)で開き、ビルドします。共に実行環境として.NET Framework3.5が必要です。
MiniUMLのメインウィンドウには、Office2007のリボン風メニューと、クラス図を描画するキャンバスが表示されます。
クラス図の描画
クラス図を記述するには、UML Diagramメニューを利用します。メニューに表示されたアイコンをダブルクリックするか、ドラッグ&ドロップすることでモデルを追加することができます。さらに、モデルを右クリックすることで、クラスのメンバを操作することができます。
MiniUMLでは、インターフェイス(Interface)、抽象クラス(AbstractClass)、クラス(Class)、構造体(Struct)、列挙体(Enum)といった種類のモデルを配置できます。
関連の設定
モデル間の関連として、関連(Association)と継承(Inheritance)を設定することができます。
モデルや関連の操作では、コピー&ペーストしたり、UNDO/REDOしたりすることもできます。
XML形式での保存
描画したクラス図の情報はXML形式で管理されます。このXMLは、ウィンドウ下部に表示できます。XMLをダイレクトに編集して、クラス図に反映させることもできます。
Homeメニューの「上書き保存」をクリックすると、クラス図をXMLファイルとして保存できます。逆に「開く」をクリックしてクラス図を読み出すこともできます。
その他の機能
MiniUMLでは、プラグインの仕組みを利用してテーマを切り替えることができます。既定では灰色ベースのテーマですが、青色ベースのテーマに切り替えることができます。
また、キャンバス左のバーを操作して表示倍率を変更することもできます。
他にも、クラス図を画像(PNG/JPEG/BMP/XPS形式)としてエクスポートしたり、印刷したりする機能も備わっています。