【レポート】

CIOは「攻め」と「守り」の仕組みを作ることが大切 - 日本IBM 下野氏

    今林敏子  [2009/01/30]

    日本アイ・ビー・エムで取締役 専務執行役員 グローバル・テクノロジー・サービス事業担当を務める下野雅承氏

    日本アイ・ビー・エム(以下、日本IBM)は1月29日、企業のIT部門が直面する課題への対策を提言すべく、「ITインフラストラクチャー・コンファレンス2009」を開催した。基調講演では、日本IBMの取締役 専務執行役員 グローバル・テクノロジー・サービス事業担当を務める下野雅承氏が、「ITの視点とビジネスの視点~CIOの優先課題とは~」というテーマの下、CIOが抱える課題について語った。

    下野氏は、「松下幸之助氏をはじめとするさまざまな企業のトップは、経済が混迷している現在こそ、変革の好機ととらえており、実際にこれまでもイノベーションが生まれてきた」として、市場が低迷している今こそ、企業は現状を見直して変革を起こしていくべきだと訴えた。

    そうしたなか、CIOは「IT予算の削減を求められる一方、IT活用による全社のコストの最適化」など、相反する成果が求められており、それにこたえるには、IT活用における「攻め」と「守り」のバランスが取れた仕組み作りが必要だという。攻めとは「情報化推進」「ビジネスプロセスの最適化」「イノベーションへの貢献」であり、守りとは「システムの安定稼働」「リスク低減」「ビジネスプロセスの可視化」などである。

    CIOが構築すべき「攻め」と「守り」の仕組み

    次に、同氏はCIOと行ったディスカッションの結果から浮かび上がってきたCIOの課題を示した。その課題とは、「ビジネスとITのアライメント」「システムのライフサイクル・マネジメント」「人材マネジメント」「イノベーションの源泉」の4点だ。

    CIOとのディスカッションから見えてきた4つの課題

    同氏によると、各課題に対する対応策として、以下の内容が考えられるという。

    ビジネスとITのアライメント

    ・サービス価値を「みえる」化して共有

    ・ダイナミックなインフラと柔軟なシステム

    ・CIOの横串機能を発揮

    システムのライフサイクル・マネジメント

    ・ビジネス側の要求管理と過剰サービスの適正化

    ・信頼されるサービス品質の提供

    人材マネジメント

    ・内部サービスと外部サービスの使い分け、コアのスキルを強化

    ・ビジネスマインドの育成

    イノベーションの源泉

    ・日々の積み上げがもたらすイノベーション

    ・新テクノロジーの適用

    上記の課題解決をサポートするために、同社は「ユビキタスな、リアルタイム・コミュニケーションとコラボレーション環境」「SOA化のためのITインフラストクラチャ」「バリューチェーン全体のセキュリティ最適化」「グリーンでダイナミックなデータセンター・インフラストラクチャ」「サービスマネジメントによるIT最適化」「事業継続のためのITインフラストラクチャ」という6つのITインフラストラクチャによるアプローチを提供できるという。

    CIOの課題解決をサポートする日本IBMによる6つのITインフラストラクチャのアプローチ

    同氏は、同社が注力している次世代のITプラットフォームとして、クラウドコンピューティングを紹介して、講演を締めくくった。

    IBMが考えるクラウドコンピューティング

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