ビルドとインストール

google-perftoolsはGoogle Codeにあるプロジェクトサイトよりダウンロードすることができる。ZIPおよびTAR+GZ形式によるソースコードの他、RPM形式とDEB形式のパッケージが用意されている。また、各プラットフォームに用意されているパッケージ管理ツールに統合されている場合もある。ここではFreeBSDとCentOS 5に対してインストールする方法をそれぞれ紹介する。

FreeBSDへのインストール

FreeBSDの場合、すでにportsコレクションにgoogle-perftools 1.0が追加されている。したがってportsを最新にアップデートした上で、root権限で以下のように実行すればインストールできる。

portsからgoogle-perftoolsをインストール

# cd /usr/ports/devel/google-perftools
# make install clean

この場合、ライブラリの本体は/usr/local/lib/にインストールされる。これはRPMでインストールする場合と異なるので注意が必要。

また、この他にプロファイルの可視化ツールを利用するためにgvとgraphvizもインストールしておくとよい。いずれもportsからインストールできる。

FreeBSDへのgvとgraphvizのインストール

# cd /usr/ports/print/gv/
# make install clean
# cd /usr/ports/graphics/graphviz/
# make install clean

CentOS 5にRPMでインストール

CentOS 5の場合は、プロジェクトサイトで配布されているRPM版(google-perftools-1.0-1.i386.rpm)を利用すればよい。ファイルをダウンロードし、root権限で次のように実行する。

CentOS 5にRPMを用いてインストール

# rpm -ivh google-perftools-1.0-1.i386.rpm

必要に応じて、同様の方法でgoogle-perftools-develの方もインストールしておく。RPMを使ってインストールした場合には、ライブラリ/usr/lib/に配置される。公式サイトにあるドキュメントはこの場所にインストールされたことを前提に記述されている。

CentOS 5にはgvが含まれていないのでソースからビルドする必要がある。以下のように、まずyumでXaw2dとXaw2d-develをインストールし、その上でgvをインストールする。

CentOS 5へのgvのインストール

# yum install Xaw3d
# yum install Xaw3d-devel
# wget ftp://ftp.gnu.org/gnu/gv/gv-3.6.6.tar.gz
# tar xvf gv-3.6.6.tar.gz
# cd gv-3.6.6
# ./configure
# make install clean

graphvizは公式サイトでyumリポジトリが公開されているので、これを用いてyum経由でインストールできる。

CentOS 5へのgraphizのインストール

# wget http://www.graphviz.org/graphviz-rhel.repo
# cp graphviz-rhel.repo /etc/yum.repos.d/
# yum install graphviz

CentOS 5にソースからインストール

RPMを使わずにソースからビルドしてインストールする場合には、ZIPファイル(google-perftools-1.0.zip)かTAR+GZファイル(google-perftools-1.0.tar.gz)をダウンロードし、次のように実行する。この例はTAR+GZファイルを使った場合のもの。

ソースからビルドしてインストール

$ tar xzvf google-perftools-1.0.tar.gz
$ cd google-perftools-1.0
$ ./configure
$ make
$ su
# make install clean

この場合も、gvとgraphvizを別途インストールしておくこと。