【インタビュー】

Macworld 2009 - 企業インフラとの連携を強化するOffice Mac - 25周年を迎えたMacBUの方向性

 

長きにわたり水と油の関係として業界に存在してきたMicrosoftとApple。しかし実は、両社のビジネスにおける連携は古くから綿々と続いている。その典型がMicrosoft Officeだ。

すでによく知られているように、Microsoftの代表的製品であるExcelの最初のバージョンはMac用の製品として1985年にリリースされている。MicrosoftがMacビジネスを開始したのはその1年前の1984年にWord 1.0をリリースしたことにさかのぼる。

米Microsoft MacBUシニア・マーケティング・マネージャのAmanda Lefebvre氏(左)と同シニア・プロダクト・マネージャのMike Tedesco氏(右)

それから四半世紀、MicrosoftのMacビジネス部門、通称「MacBU (Macintosh Business Unite)」の歴史も今年で25周年を迎えることになった。今回は米Microsoft MacBUシニア・マーケティング・マネージャのAmanda Lefebvre氏と同シニア・プロダクト・マネージャのMike Tedesco氏の両名に、25周年を前にしたマイルスートンと、今後のMacBUの方向性について話を伺った。

Microsoft Office Systemsとの連携を強化する2つの新ツール

―MacBU 25周年ということで、2009年のビジネス展開について教えてもらえますか?

Lefebvre氏: 2004年、また2008年の「Microsoft Office 2008 for Mac」と、Office Macの新バージョンをリリースしてきましたが、今年はこれら製品と企業のインフラを結びつけ、互いの連携を強化するツールの提供を行っていきます。注目点はまずEntrourageで、これとExchange Serverとの連携を強化します。次に(コンテンツリポジトリの)SharePoint Serverで、この環境をMacユーザーから見て利用しやすい仕組みを提供します。

Tedesco氏: EntourageはMac OS Xユーザーの標準ツールとして広く利用されていますが、これを企業内で活用するにはExchangeなどのシステムとの連携が必須になります。MicrosoftはこれまでにもMAPIやWebDAVを使っての同期機能を提供してきましたが、今回発表された拡張ソフトウェアの「Entourage for Exchange Web Services」(EWS)では、WebDAVに替わってEWSをインタフェースとしてサポートすることで、より高い信頼性で従来比倍という同期におけるパフォーマンスを実現します。現在はプライベートベータの段階で、FacebookやNASAをはじめとする著名企業や研究期間などでテストを行っており、よいフィードバックを得ていると実感しています。

Entourage for EWSの機能ダイアグラム

Document Collaboration Companion (DCC)の実行イメージ画面

Tedesco氏: もう1つの製品は「Document Collaboration Companion」(DCC)です。SharePointとの連携の他、Office Live Workspaceへのアクセス機能を提供するCocoaベースのアプリケーションになります。Microsoftの「ソフトウェア+サービス」戦略を実現する、Mac OS Xユーザー向けの自然なインタフェースを実現します。こちらは、実際の製品リリースは今年末を見込んでいます。

―DCCはどのようなアプリケーションになるのでしょうか? サンプルとして紹介されているスクリーンショットからはFinderに統合されているような印象を受けますが?

Tedesco氏: デモで見せているのは開発中のサンプル画像です。実際の製品は異なったものになるでしょう。ただし、外見上は一般的なCocoaアプリケーションに準拠しており、SharePointやOffice Live Workspaceに格納されたファイルの内容を確認して、簡単にデータをやりとりできるような仕組みになります。

―AppleがOffice Live Workspaceと同種のサービス「iWork.com」を発表しました。また次期Mac OS X "Snow Leopard"ではExchangeへのコネクタを標準実装するといわれています。これについてMicrosoftはどう考えていますか?

Lefebvre氏: MicrosoftとAppleは長年にわたって協力関係を築いています。しかし一方で、Appleの将来の計画については関知していない部分もあります。Microsoftでは企業の生産性を向上させるツールの提供を目標としており、これは(Appleの製品提供計画とは関係なく)今後も変わりません。

―Office Mac 2008で割愛されていたマクロサポートはどうなるのでしょうか?

Lefebvre氏: マクロ、つまりVBAサポートは現行のOffice Macで欠けている最も重要なピースの1つだと考えています。次期Office Macではサポートを行います。

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