【レビュー】
パソコンソフトで人間の歌声を生み出し、2008年の大ヒット作となったボーカル音源ソフト。このジャンルの代表的なソフトといえる「初音ミク」、「鏡音リン・レンact2」、「がくっぽいど」の3製品を徹底レビューする。
パソコンで人間の歌声を作り出すボーカル音源ソフト「初音ミク」。このソフトをきっかけにDTMにチャレンジしたという人も多いだろう。それ以前にもパソコンを楽器に変える音源ソフトは数多く存在し、それこそギターやピアノ、ドラムなど、あらゆる楽器をパソコンで演奏できたが、人間の声で、自然に歌わせることは難しかった。そこに登場したのが初音ミク。同ソフトは自然な歌声で、またその声質やキャラクターデザインの魅力も合わせ、大評判となった。このソフトはクリプトン・フューチャー・メディアの製品。プロ声優の声をベースとし、また魅力的なキャラクター設定も与えられたキャラクター・ボーカル・シリーズの第1弾で、現在は第2弾の「鏡音リン・レンact2」も発売中。そして同様のボーカル音源ソフトとしてインターネットからは「がくっぽいど」というソフトが発売されている。こちらは声優ではなくプロのアーティストとしてお馴染みのGacktの声がベースだ(図1参照)。
実はこの3製品は共通してヤマハが開発したVOCALOID2という音声合成エンジンを使用している。歌声を作り出すためのデータが各製品で異なるという仕組みなのだ。その意味では開発・発売メーカーが異なるとはいえ、この3製品は兄弟的な存在ともいえる。詳しいことは後に述べるがソフトの使い方は変わらず、生み出される歌声がそれぞれ違う。VOCALOID2エンジンのボーカル音源ソフトは他にも発売されているが、今回はその中でも人気が高いこの3製品を比べてみよう。
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