2段階チルト

HHKB-PJPの底面にあるチルト用の部品は、US配列版のProfessional 2と同様に、2段階に調整可能。部品を格納している状態を含めれば、計3段階に傾きを変化させることができる。キーボードの傾き具合は意外に気になるもの、これまでDIYで高さを微調整していたユーザーには朗報といえる。

チルト用の部品は2段階の高さで調整可能

専用ケースにもバッチリ収まる

それなりのコダワリがあってHHKBユーザーを続けているのならば、専用のハードケース(PD-KB01SD)を持っているはず。そういえば筆者も、7年ほど前にドイツ・ハノーバーへ取材に出掛けた際には、このケースでPD-KB02を持ち運び、IBM WorkPadとHappy Hacking Cradleのセットで原稿を書いたっけ(実話)……しかし、後日購入したLite2はUSBケーブルが固定されているため、どうにも収まりが悪い。というわけで、PD-KB01SDにすっきり収まるかどうかは筆者にとって結構な問題だ。

結論からいうと、サイズはぴったり。ファスナーを閉めるとき、USBケーブルを噛んでしまうこともない。安心して利用してほしい。

USBケーブルを取り外せないLite2の場合、スマートに収納できない

USBケーブルを取り外せるので、スッキリ収納できる

USBハブは省略

基本スペックはProfesional2と共通のHHKB-PJPだが、1つ大きな違いがある。それは「USB 2.0ハブ」。Profesional2の背面には、USB 2.0/1.1ポートが2基用意されているのだが、HHKB-PJPには見当たらない。USBポートはあれば便利で重量的にもさほど影響はないため、個人的には惜しまれる点だ。

USBハブを内蔵するProfessional2では、背面にUSBポート×2が配置されているのだが……

まとめ ~Mac OS Xユーザーからの見解~

HHKBシリーズのユーザー層は、UNIX系OSに満遍なく広がっている。しかし近年、UNIXに慣れ親しんだ層がMac OS Xに乗り替えたという話は珍しくない。実際、その手の(?)集会に参加すれば、そこかしこにMacBook Proを見つけることができる。とはいえ、職人が慣れ親しんだ道具をおいそれと手放すとは考えにくく、MacでもHHKBを使いたいというニーズは少なくないはずだ。

Mac用ドライバをインストールすれば、[Eject]キーなどの特殊キーを利用できるはずだったが……

今回レビューしたHHKB-PJPのMac対応だが、システム標準のドライバでOK。USBケーブルで接続すれば、大半のキーは使用可能だ。EjectやVol_Dn / Vol_Upなどの特殊キーも、PFUのWebサイトで配布されているドライバをインストールすれば使用可能に……なるはずが、Mac OS X 10.5.6では動作しなかった(MacBook ProとPowerMac G5で確認)。この点、後日メーカー側に確認する予定だ。

ディップスイッチの設定。Windowsにもバッチリ対応している

■仕様
製品名 Happy Hacking Keyboard Professional JP(日本語配列モデル かな無刻印)
型番 PD-KB420W PD-KB420B
キー数 JIS配列69キー
キー仕様 静電容量無接点方式、押下圧45g、4mmストローク、シリンドリカルステップスカルプチャ、キーピッチ19.05mm
インタフェース USB
接続ケーブル 着脱式(ケーブル長1.8m)、キーボードに添付
サイズ/重量 W294×D110×H393.3mm/520g
対応OS Windows、Mac OS X
直販価格 24,990円