コーヒーショップにおいて、丁寧に淹れられたコーヒーをよりおいしく感じさせてくれるのが、店舗スタッフらの明るいサービスではないだろうか。タリーズコーヒージャパンでは、そのサービス面に注目し、バリスタ技術やコーヒーに関する知識、テイスティングなどを競う「タリーズコーヒー バリスタコンテスト」を行なっている。これはバリスタ技術やコーヒーに関する知識、お客へのホスピタリティなどを競う大会で、スタッフの意欲を高め、よりおいしいコーヒー提供に役立てていこうという試みだ。

「タリーズコーヒー竹橋店」にて2000年に第1回大会が開かれた際には、店舗数はまだ20もなかったというタリーズコーヒー。9回目となる今年には、全国に340店舗を展開しており、社員フェロー(同社では従業員のことをフェローと呼ぶ)500人、アルバイトフェロー6,000人を抱える。

表彰式の様子

これまで、コンテストは「アルバイトフェローの部」のみだったというが、今年よりコンテスト範囲を社員にも拡大し、「社員フェローの部」を新設。各店舗間で今年春より各店舗で予選が行なわれ、さらに全国15エリアからなる地区予選を経て、全国から勝ち上がってきた「アルバイトフェローの部」の15組30名、「社員フェローの部」の15名が、東京での決勝大会「タリーズコーヒー バリスタコンテスト2008」に参加した(社員の部は1人での出場、アルバイトの部は2人1組での出場がルール)。会場には社員からアルバイトまで全国のタリーズ関係者が集まり、交流の場としても盛り上がっていた。

皆さんもクイズにチャレンジ!

コーヒークイズコーナーの様子

まず前半で、「社員フェローの部」と「アルバイトフェローの部」共通で、コーヒーに対する知識を問う「コーヒークイズ審査」が行なわれた。そのあと社員とアルバイト部門に分かれ、実際の店舗でのオペレーション技術、バリスタの腕を競う「5ミニッツトライアル」が審査された。

「コーヒークイズ」では、19問のコーヒーに関するクイズに回答し、正解率を競った。常識的な内容からかなり難しいものまで内容は様々。会場内にもスクリーンで質問が紹介され、会場内も盛り上がりをみせていた。以下に出題された問題の一部と答えを掲載しておこう。皆さんは何問正解だったかな?

出題されたクイズの一部

  • カプチーノ起源は、ひとつの説は「カプッチョ」。もうひとつは人名ですがどういう名前?
  • コーヒー栽培において最も恐れられている病気といえば何病?
  • 「メリオール」という抽出器具があるが、より一般的な呼び名は?
  • ターキッシュコーヒーを作る器具「イブリック」の別名は?
  • 「コーヒーセレモニー」という伝統的習慣のある国は?
  • 量を少なめで抽出したエスプレッソは「リストレット」ですが、多めに抽出したエスプレッソは何と呼ばれる?
  • フェアトレードを管轄する日本の団体名は?
  • 10月1日はコーヒーの日ですが、これはある国のコーヒー新年度に基づいています。その国はどこ?
  • 10月1日に「パナマドンペペブルボン」が発売に! パナマとグァテマラ、赤道により近いのは?
  • 多くのタリーズの店舗で使用されている干草用の熊手と斧の柄をモチーフにしたデザインのイスは何チェア?
答え
カプチン修道士 / サビ病 / フレンチプレス / ジエズベ / エチオピア / ルンゴ / フェアトレード・ラベル・ジャパン / ブラジル / パナマ / ピッチフォークチェア

その後はオペレーション審査へ。オペレーション審査では実際の店舗と同じように、お客役からの要望に応じてオーダーごとに接客をしながらドリンクを作り、提供までが行なわれる。準備3分、競技が5分で、バリスタの技術に加え、ホスピタリティやオペレーション技術を含めたプロとしての腕が競われた。

オペレーション審査「5ミニッツトライアル」の様子

競技では手を洗うところから始まり、お客役がオーダーするショートサイズからグランデサイズまでのラテやカプチーノの注文を受け、商品を作って提供。その間には「今日のベストショットをご用意しています。もう少しお待ちください」「お待たせしました○○です。ゆっくりとお召し上がりください」などのお客さんへの声掛けも欠かせない。「社員フェローの部」では、九州から北海道まで15の地区代表が登場し、優勝はららぽーと甲子園店(兵庫県西宮市)勤務の中井秀輔フェローとなった。

これまでの努力も報われた優勝者の中井秀輔フェロー