【レポート】

『009』から広がる石ノ森アニメの奥深き世界へ - 「石ノ森章太郎展」開催中

    岩村拓也  [2008/12/22]

    東京の杉並アニメーションミュージアムにて、11月26日より「石ノ森章太郎展~石ノ森アニメの世界」が開催されている。開館時間は10時から18時まで(17時30分まで入館可能。最終日は16時閉館)。毎週月曜日が休館日となり(月曜祝日の場合は翌火曜、年末年始は12月28日~2009年1月5日まで休館)、2009年2月22日までの開催。入館無料。

    会場入り口では、『サイボーグ009』から009こと島村ジョーがお出迎え。その躍動感は、いまにも動き出しそう

    生前の石ノ森の写真も多数展示。左下の写真は同じトキワ荘の仲間である手塚治虫と、現在はこのミュージアム館長を務める鈴木伸一との1枚

    この企画展は『サイボーグ009』『仮面ライダー』などを生み出したマンガ家・石ノ森章太郎の生誕70周年を記念して開催されているもの。なかでも今回は、石ノ森作品からアニメ化されたタイトルを中心に展示された。会場には『サイボーグ009』『空飛ぶゆうれい船』『佐武と市捕物控』など多数の作品から、設定資料や複製原画が並んでいる。また石ノ森の表情を写したパネルや愛用の文房具なども展示され、SF、特撮、時代劇ものなど、幅広いジャンルで作品を発表してきた石ノ森ワールドに触れられる絶好の機会となっている。

    ブラックゴースト団との最後の戦いを描いた『サイボーグ009 地底帝国ヨミ編』から、ラストシーンの生原稿。1964年から『週刊少年マガジン』で連載された

    1966年から『少年サンデー』で連載した『佐武と市捕物控』のセル画。江戸で起こる殺人事件を題材に、大人向けに描いた本作。その展示からも、硬派な雰囲気が伝わってくる

    展示期間中ミュージアム内のシアターでは、石ノ森章太郎が原作として関わったアニメを上映中。1968年放映の『サイボーグ009』から2007年放映の『スカルマン』まで幅広いタイトルが用意された。またこのほかにも石ノ森と親交の深いゲストを呼んでのトークイベントも開催予定となっている。アニメ上映スケジュールやトークイベントの詳細な申込み方法については、ミュージアムの公式サイトより確認してほしい。

    石ノ森の作品を網羅した『石ノ森萬画大全集』(角川書店)の、約3メートルにもなる巨大パネル。全500巻770作品となり、個人による最も多い漫画出版記録としてギネスブックに認定されている

    『サイボーグ009』『快傑ハリマオ』など、多数の作品を生み出した石ノ森。タイトルを眺めるだけでも、その歴史に浸れる

    過去の作品から近年の作品まで、幅広く石ノ森章太郎作品が揃った今回の展覧会。昔からのファンは懐かしさ、近年のファンには新鮮さを与えてくれる内容なので、ぜひ一度足を運んでみてはいかがだろうか。

    開催予定のトークイベント

    タイトル サイボーグ009に魅せられて
    内容 1979年に放送されたテレビシリーズ『サイボーグ009』の制作メンバーが、当時の裏話や制作秘話などを披露
    開催日時 2009年2月14日(土) 時間未定
    出演者 芦田豊雄(キャラクターデザイン、総作画監督)
    高橋良輔(監督)
    申込開始日時 公式サイトで発表予定
    (C) 石森章太郎プロ

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