お台場は東京ビッグサイトで行われた、エコプロダクツ展2008。2日目の12月12日(金)、人でごったがえす東展示場をよそに、別棟の会議棟では、さまざまなセミナーが行われていた。そのなかで、この金融危機が世界中をおびやかしている今こそ、エコなビジネスについて考えようという「greenz.jp ビジネスセミナー ~ Green Thinking(グリーン思考)で考える未来のビジネスモデル」が開催された。

会場風景(大勢の人が参加した)

Green Thinkingとは

このセミナーを主催したgreenz.jpは「エコで持続可能でワクワク」するニュースを掲載しているWebサイト。編集長の鈴木菜央氏と兼松佳宏氏が、まず「Green Thinkingとは何か」をgreenz.jpからの視点で語った。

現代社会の最大のニーズは「持続可能性」にある、だからこそ、持続可能性を満たすビジネスをすべきだ、と鈴木氏は語る。そこで、現在の持続可能ではない世界と、未来の持続可能な世界をつないでいくアプローチこそ「Green Thinking」なのではないか、と定義づけた。

それは、詳しくは次のようなものだという。

  1. ビジネスのサイクルにおいて、無駄なものは一切ない!……ゼロエミッション、アップサイクル、バイオミミクリ、etc...
  2. 未来の目標から、今するべきことを考える……バックキャスティング、ロングタームシンキング、ビジョン経営、etc...
  3. Win-Win、誰も泣かないビジネスモデル……フェアトレード、適性技術、ステークホルダー経営、etc...
  4. グッドグローバリゼーションと地球意識のビジネス……マイクロファイナンス、ボトム・オブ・ザ・ピラミッド、etc...

こういった社会も経済も、そして個人も持続可能な例を金融危機の今だからこそ、どんどん増やしていく必要がある、と語っていた。